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壽老 麻衣のコラム

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プロフィール紹介

プロフィール

名前

壽老 麻衣

誕生日

10月27日 蠍座

出身地

神奈川県横浜市

血液型

A型

自己分析グラフ

担当番組

テレビ:
・ウォッチ@24
福岡県庁知らせた課(ナレーション)
たべごころ(ナレーション)

趣味・特技

ショッピング、山登り、半身浴、水泳、お菓子作り

好きな○○

好きな動物 犬(実家で飼っているミニチュアダックスフントを溺愛しています。)
好きな芸能人 ビートたけしさん SHELLYさん

ちょっと一言

感謝の気持ちを忘れずに、
皆様に信頼して頂けるアナウンサーを目指して頑張ります。

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あの日、あの時、感じたこと。(2017/7/4)


 

防災士の資格を取得してから、約1年が経ちました。

公的救助だけでは限界があった阪神・淡路大震災を教訓に誕生した民間資格で、

地域での防災意識の啓発や災害発生時の避難誘導などにあたります。

比較的新しい資格にかかわらず、全国で認証者は12万人超(今年2月末時点)。

私の場合、きっかけは熊本地震でした。

災害のときに私が心掛けないといけないことは、視聴者の皆さんに正確な情報を届けるのはもちろん、

命を守る行動を取ってもらえるように呼びかけること。

そのためにも、私自身、防災に関する知識を少しでも深めたいと思ったのです。

 

被災地へ取材に行ったとき、

状況をテレビ画面越しに見ていても、

やはり生で現場を見たときの衝撃は計り知れなかったです。

あんなに凛々しく建っていたはずの熊本城は、

屋根瓦がほとんど落ち、石垣は無残に崩れました。

熊本は私の父の故郷でもあり、

熊本城は小さな頃から何度も訪れている場所でした。

だからこそ、ショックも大きかったです。

また、震源地である益城町は、

原型を留めていない家が数え切れないほどありました。

覚悟はしていたはずなのに、

いざ現場を目の前にすると、

自然がもたらした残酷な現実に呆然と立ち尽くしました。

そんなとき、全壊したある家の横に、

テントを張って寝泊まりしている老夫婦と出会いました。

私が取材をしていることを伝えると、

「あなたも大変だねぇ」と、お菓子を差し出してくれました。

もちろん頂けませんでしたが、

家がなくなり、寝床はもちろん、

食料や水も確保するのが大変な状況にも関わらず見せてくださった老夫婦の優しさに、胸を打たれました。

 

 

それから1年後、再び熊本へ取材に行きました。

熊本城は、天守閣の屋根瓦や石垣が破損したまま。

地震発生直後と同じ痛々しい様子に、

胸をぐっと締め付けられるような気持ちになりました。

熊本城の再建のために尽力している被災者の方々に話を伺うと、

「熊本城が元の姿になるのは、報道されているような20年なんてものじゃない。もっともっと時間がかかるかもしれない」

厳しい表情で、そうおっしゃいました。

しかし、重機を入れるためのスロープが出来たり、

崩れた石垣に番号をつけて積み上げる準備をしたり、

着実に、現場では復旧の兆しが見え始めていました。

そこでお会いした皆さんは、困難や苦悩を乗り越えようと、懸命に前を向いて歩んでいました。

 

 

誰かの大切な人が亡くなって、

誰かの大事な場所がなくなって、

数え切れないほどの誰かが、涙を流したあの日。

 

 

不器用な私ですが、報道に携わっている身として、

その「誰か」の心に寄り添う気持ちを忘れずに、

言葉を届けていきたいです。

 

取材のときに出会った老夫婦の優しさに触れたとき、

苦しい中でも前を向いて歩んでいく被災者の力強い姿を見たとき、

そう感じたのです。

 

そして、被災地の方々の奮闘を、

ゆっくりだけれど着実に前へ進んでいる復興の状況を、

これからもお伝えし続けていかなければと強く思います。