<番組概要>
2011年6月22日、エジプトで4500年以上前の古代木造船を日本人が発掘した。
この古代木造船は全長40mを超える超大型船で、「太陽の船」と呼ばれている。
この船を発見し発掘を行った、世界屈指のエジプト考古学者、吉村作治氏に密着し、古代遺跡発掘の魅力と迫力を伝える。
また「太陽の船」を通して、人類最大の謎の1つ「ピラミッドの謎」にも迫っていく。
| 制作著作 |
RKB毎日放送 |
| 出演者 |
吉村作治(早稲田大学名誉教授) |
|
小林麻耶 |
| プロデューサー |
坂井博行 |
| ディレクター |
高安克明(いまじん) |
<番組内容>
太陽の船は古代エジプトの死生観に基づいて作られた船だ。‘王(ファラオ)の魂は肉体の死後も永遠に生き続け、太陽の船に乗ってこの世とあの世を行き来するというものだ。太陽の船は2隻あり、この世とあの世は違う船に乗って天空を巡っていると古代エジプトでは信じられていた。
第1の太陽の船は既に発掘と復原を終えて展示されているが、第2の太陽の船は1987年に吉村教授率いる早稲田隊がその存在を確認。予備調査を行ったのは1993年だが当時の日本経済の落ち込みにより、資金難でプロジェクトを開始できなかった。しかし2007年、(株)ニトリの似鳥昭雄社長の資金援助によって2年の準備の後再開されたのが、発見後22年たった2009年4月であった。
吉村教授による第2の太陽の船発見から約四半世紀。今回の発掘でようやく太陽の船を覆っていた巨大な蓋石を外して遺物の一部を肉眼で確認することができた。取材班は世界で唯一、蓋石が上げられた瞬間を捉えることに成功した。
蓋石の取り外しには細心の注意が払われた。発掘用のテントの内部にさらに防護用のテントを設置し、遺跡内部と温度や湿度を合わせての作業だ。さらに発掘スタッフや取材スタッフも防護服を着用するという厳重な体制だ。4550年の時を経た空間に、遺物を損傷する可能性がある現代社会の細菌などを持ち込むわけにはいかないからだ。
ピラミッドは余りにも有名だが、実は内部にも外部にも古代文字らしきものはほとんど描かれていない。一般的にファラオの墓と認識されているが、詳しいことは未だに人類最大の謎の一つだ。そこで今回の発掘の学術的成果が太陽の船の発見だけにとどまらない大きな理由がある。取り外された蓋石には古代エジプト文字がたくさん描かれていた。番組では巨大な蓋石に描かれていた文字をもとに、諸説あるピラミッドの建設方法や、なぜピラミッドは建設されたのかなど、フリーアナウンサーの小林麻耶が聞き手となりその謎に迫っていく。
また、古代エジプト人は太陽の船をどのようなイメージで建造したのか?どのような航行を想像していたのかをCG映像交えて、21世紀の現代に甦らせる。