第22回 9月25日 平安貴族のノンフィクション
かな文字で書かれた平安時代の小説「栄花物語」(えいがものがたり)。
九博が所蔵するのは「栄花物語」の写本としては最古のもので、国宝に指定されています。
その内容は藤原道長をはじめとする、平安貴族の物語。
娘を天皇に嫁がせ、生まれた孫を天皇にして権力を握った道長や
宇治の平等院を建立した頼通の繁栄ぶりがしのばれます。
「栄花物語」以前は漢文で書かれることが多かった物語。
かな文字で書くことで感情表現ができるようになり、ノンフィクションとしての小説として人々に愛されるようになったのです。
- 酒井芳司(さかい・よしじ)
- 専門は、日本古代史。
現在のテーマは、『日本書紀』をはじめとする文献の研究によって、
大宰府の成立過程と九州における律令制社会の成立を明らかにすること。
























