新 窓をあけて九州 毎週日曜 午前10時放送

4月29日(日)の放送内容

「家族」とともに ~堀之内農園の梅物語~

鹿児島県鹿屋市の山間にある堀之内農園は、梅の生産・加工・販売を一貫して行っている。
社長の堀之内辰男さん(78)が13年前に立ち上げ、現在は年間30トンの南高梅を生産できる規模にまで成長した。
もともとは漁業を営んでいた堀之内さん。60歳を機に一度リタイアしたものの、趣味として始めた農業にいつしか本気になり、65歳のときに事業として取り組むことに。まずは梅林の造成から始めた時に大きな力になったのが、2人の娘、堀之内ウエさん(29)と堀之内リュウさん(28)だった。もともと、中国からやってきた技能実習生だった2人は、大変な肉体労働にも一生懸命に向き合い、日本語もゼロから習得。努力を惜しまないその姿にほれ込んだ堀之内さんは、2人を養女として迎え入れた。
現在、ウエさんは経理や事務を、リュウさんは農園の管理全般を担当しながら、堀之内さんと3人で事業を軌道に乗せようと頑張っている。一方で、家に帰れば文字通りの「家族」。一緒に笑い、時には口げんかする日々を送っている。いずれ事業を譲りたい父親と、その期待に応えようと奮闘する娘たち。「家族の絆」が生み出すこだわりの南高梅は、今年も大きく実りつつある。
(製作:MBC南日本放送 / 永野志郎)

4月22日(日)の放送内容

小さな島の転校生 佐賀加唐島 島留学の1年

人口減少が深刻な佐賀県唐津市の加唐島(かからしま:約140人)では2017年春から小中学生を対象に「島留学」がはじまった。唐津市の7つの離島では少子高齢化により、これまで3つの島で小学校が休廃校となっており、現在の小学生たちの将来、そして何よりも島のコミュニティの象徴「学校」を守りたいという願いがこめられている。
豊かな自然に恵まれた島で先生と生徒がほとんど1対1で授業を受ける。特に中学生は、たとえ1人の生徒でも5教科の担任がつくという「スーパー塾」状態。そのせいか島では落ちこぼれもなく、逆に学力が高くなる傾向があるとか…。
今年島留学で福岡市から転校してきた井川真太郎くんは、加唐島に家があったおばあちゃんと二人暮らし。福岡の学校に通っているときは体が弱く学校を休みがちだったが、加唐島にきてからは1学期無欠席。部活動なども積極的に取り組むようになった。
加唐島の学校では、全ての年間行事は島をあげて行う。
10月に行われる文化祭では子供達の劇の発表もあるが、招待された島民も日頃練習した歌や編み物などを披露。マラソン大会の後は島の老人とのゲートボール大会。12月には餅をつき、お世話になった島の人々に配る。島の人々にとって学校はただの教育機関ではなく、コミュニティにとって最も大切で特別な存在である。島に住む人々が小中学校の子供達全員を「おらが島の子」として大切に成長を見守っているのだ。
そんな島での生活の中で「海に関わる仕事がしたい」と真太郎くんの夢にも変化が現れる。
季節の行事を通して島の暮らしを描きながら、成長を描く。
(製作:RKB毎日放送 / 迫 真由美)