新 窓をあけて九州 毎週日曜 午前10時放送

12月17日(日)の放送内容

伝統野菜で阿蘇を守る

阿蘇高菜は阿蘇地方でふるくから栽培されてきたカラシナの一種。火山性土壌の高冷地という阿蘇の厳しい気候風土が生み出した在来の野菜だ。しかし、生産者の高齢化が進み、年々生産量は減少している。
そんななか、祖父母の土地を引き継ぎ4年前から新規就農者として阿蘇高菜の栽培を始めたのが、佐藤智香さん(30)。祖母は高菜漬けに加工するが、彼女は葉を収穫せず種を採る。そこに天草の塩と伝統製法の九州産米酢を加え、オリジナルの粒マスタード「阿蘇タカナード」に加工する。
農業も製造も初めての経験。まして、今まで大量に収穫することがなかったため種専用の機械もなく、すべてが試行錯誤の連続。それでも彼女が頑張れるのは「人の営みが作る阿蘇の景色を守りたい」という思いから。その熱意に、周囲の人々も彼女を応援してくれるようになった。様々な難問に悩みながら全力で突き進む彼女の日々を追った。
(製作:RKK熊本放送 / 浅木真由美)

12月10日(日)の放送内容

手づくりテレビでムラをつなぐ

福岡県の東峰村にある小さなケーブルテレビ局。仕掛け人の岸本さんは民放に勤務していた元テレビマンだ。その土地に暮らす人が発信者になるという住民ディレクターという仕組みで地域の情報発信を続けている。
 今年7月、岸本さんが暮らす東峰村を豪雨が直撃、村に甚大な被害が出た。
災害発生以降、岸本さんの元に数々の映像が寄せられた。豪雨発生後すぐに岸本さんもカメラを持って村の各所へ…。交通規制などもあり、既存メディアが伝えきれない「村の今」を取材し続けた。
豪雨被害から3ヶ月…。岸本さんは復旧作業で見える範囲が修復されることと裏腹に元気をなくしていっている高齢者や、復興で一時的に注目が集まる村の先行きが気がかりだ。これを乗り越えるために今こそ、ムラの人たちが横につながる仕組みが必要ではないかと考えている。
そんな中、開局7周年を迎える11月1日、住民たちと一緒に九州北部豪雨からの復興をテーマにした特番の放送を決めた。朝7時から夕方まで、ホウレンソウ農家のおばちゃんたち、住民自ら手弁当で集まって制作にあたるという大型番組だ。そこには、豪雨以降なかなか元気を取り戻せずにいた村人の姿も…。
被災地の復興と、その先にある過疎、高齢化という中山間地域の抱える問題の本質に地元の人たちと共に向き合おうとする姿があった。
(製作:RKB毎日放送 / 吉村 聡志)