新 窓をあけて九州 毎週日曜 午前10時放送

6月25日(日)の放送内容

庭つくりは絆つくり~世界が認める庭師の想い

「庭師の修業は一週間で辞めて帰るつもりだった」。山口陽介さん(37)の夢は美容師か、服飾関連。ところが、修業先の京都で仕事をさぼり、樹を枯らしてしまう。大目玉をくらうが、それよりも枯らしたことで、樹は“生きている”ことを実感。本気になった。修業中、ヨーロッパから“ガーデニング”という新しい発想の庭作りが輸入される。学びたいと飛び込んだイギリス。伝手もコネもなく英語もだめ。それでも、日本庭園ができるということで、潜り込んだ王立植物園。働きながら、ガーデニングの技術と発想を貪欲に吸収。
帰国後、父親の造園会社に入社(長崎県波佐見町)。日本庭園の実績と、ガーデニングの技術が徐々に認められ、全国で活躍。世界三大ガーデンショーと言われる『シンガポールガーデンフェスティバル』で金賞受賞。その他の受賞は数知れない。ここ数年は、保育園の園庭を子どもたちと地域のコミュニケーションの場になるように設計。東京や神戸の美術館でも“集う場”を作っている。ドイツ、オランダからも依頼がきている。集いたくなる庭。それが、地域のコミュニケーションの場として人と人の絆となる。目標は、村つくり。そして、月へ…。庭師、山口陽介の仕事を追う。

(製作:NBC長崎放送 / ディレクター:中原 英治)

6月18日(日)の放送内容

92歳、まちの修理屋さん

鹿児島市の繁華街、天文館に店を構える弓削英春さん(92)。靴底の張替えやバッグの修理を専門にする「まちの修理屋さん」だ。自動ドアが一枚あるだけの入り口。奥に細長い店の手前にある作業台が、英春さんの仕事場だ。もともとはバッグ店を営んでいた弓削さんが、修理屋になったのは50代後半になってから。それまで経験はなかったが、自分で工夫するうちに技術を身につけた。店の営業は、日曜と祝日を除く週6日。およそ6時間の営業時間中、英春さんは立ったまま仕事をする。技術と人柄が慕われ、店には多くの人が訪れる。
お気に入りのバッグや財布、靴・・・。修理をお願いする側にも様々な思いがあり、持ち込まれる修理の品は、ひとつとして同じものはない。英春さんは、早くできるものは早く、時間がかかるものは丁寧に仕上げていく。修理ができた品を受け取った人たちは、みんなほっとしたような笑顔を見せる。
「いのちがある限り仕事をしたい。」92歳とは思えない弓削さんの姿と、仕事にかける思いを追った。

(製作:MBC南日本放送 / ディレクター:平川 智宣)