新 窓をあけて九州 毎週日曜 午前10時放送

2月26日(日)の放送内容

心に響け!笑顔の音

畑加奈子さん(47)は生まれつき耳が聞こえない。現在は、鹿児島国際大学で講師として手話を教えている。手話を学ぶ学生たちは、教師や福祉関係の仕事を目指していて、将来、聴覚障害がある人と接したときに、きちんとコミュニケーションが取れるよう、加奈子さんから手話を習っているのだ。
加奈子さんは、簡単な言葉だけでもいいから、手話を使える人が増えてほしいと願っている。
そんな加奈子さんには、手話講師の仕事のほかにもう一つ、大切にしていることがある。それは、聴覚障害がある子どもたちに音楽の楽しさを伝えることだ。16年前、仲間とともに始めたコンサートは100回を超えた。コンサートの中で、加奈子さんはサルのキャラクターに扮して、歌詞のイメージを表現している。加奈子さんは小学生の頃、音楽の授業を同級生と一緒に楽しむことができなかったという。聞こえる子も、聞こえない子も、みんな同じように音楽を楽しんでほしい。その思いが、この活動を支えている。
今年最初のコンサートが、加奈子さんの母校でもある県立聾学校で行われた。加奈子さんの思いは、聾学校に通う子どもたちに届くのか。(制作:MBC南日本放送 / ディレクター:木ノ下 まや)

2月19日(日)の放送内容

城下町よみがえり大作戦

“熊本城は残っても、城下町は消える…”
去年4月に起きた熊本地震は、熊本城のお膝元、「新町・古町地区」の古き良き町並みにも、大きな被害をもたらした。「町屋」と呼ばれる築100年前後の建物は、地震による倒壊は免れたが著しく傾いたり、壁が崩れたり…。
それらの歴史的景観の修復には多額の費用がかかり、現行の制度では公的支援がないことから、解体を選択する所有者もいる。
このままでは“地域の財産”を失いかねないと、動き出した男性がいる。
8年前、転勤を機に城下町に移り住んだ大分県出身の吉野徹朗さん(40)。町屋のある佇まいと地域住民とのつながりをことのほか気に入り、「ずっと住みたい」と考えていた。そんな時に起きた熊本地震。吉野さんは、住民有志のグループ「くまもと新町古町復興プロジェクト」を結成した。被災家屋のがれき処理に、雨漏り対策の防水シート配り。こういった目前の困った事を解消するだけでなく、1人でも多くの人にこの地区を気にかけてもらうために「体験型イベント」を企画。専門家による解説と修復の手伝いを組み合わせたワークショップを開催。地震以降、約300人が参加した。
「熊本城が復興した時に訪れてもらえる魅力ある城下町を作りたい」
奔走する吉野さんの8か月間を追った。
(制作:RKK熊本放送 / ディレクター:藤本 聖子 )