1月7日放送(RBCは1月12日放送)
めざせ!世界一うまいコメづくり
とにかく、多品種のコメをつくる人だ。コシヒカリはもちろん、ミルキークイーン、ササニシキ、いのちの壱…3年前からは、もっちりした食感のぴかまる(低アミロース米)が加わって全部で8種類。つくるのをやめたものも多い。なぜ、そんなに多くの品種をつくるのか聞くと、毎年、新しい品種を試してみたくなるからと言う。熊本弁で言う「わさもん」(新しいモノ好き)。どうしたら、うまいコメができるか、試行錯誤する。そこに農家としてのおもしろさがあるらしい。
 番組では独特のコメづくりを紹介した。コメづくりは大雑把に言うと、種モミを発芽させ、苗が育ったら5月に田植えをして、10月に稲刈りをする。気温が低い阿蘇地方では、苗は温室で大事に育てるのが普通だが、この親子はまったく違う。種モミの段階から雨、風、寒さにさらしてストレスをかけ、丈夫な根を持った苗をつくる。抑制されて育った苗は水田に植え付けると、ぐんぐん成長する。この時点では、ほかの農家よりもひと月遅いが、稲刈りは同時期。イネを無駄に大きくしないこと、穂を増やしすぎないことが、おいしいコメをつくるコツという。
 ライバルは東北や北陸の農家だという。全国各地で開催されるコメのコンクールには毎年、参加する。入賞をねらうのはもちろんだが、顔なじみのライバル農家と情報交換して、これからのコメづくりの縁とする。2018年は政府の減反政策が終了し、コメ市場が大きく変わるとされる。独自の農業をつらぬく親子は、ことしもうまいコメづくりに挑む。
担当:RKK熊本放送 中山 直