6月10日放送(RBCは6月15日放送)
和室を世界へ
プロジェクトの話を初めて聞いたとき「なぜ今海外なのか」という思いがよぎった。 熊本県の建築業界は熊本地震の影響で人手が足りない状況だ。 また、全国的にも、建築関係の業種は好景気。消費税増税前の駆け込み需要、さらにオリンピックパラリンピックにむけての建築ラッシュで活気に満ちているはず。 しかし、実は現場で働く職人たちにとってはいつまでこの状況が続くのか不安の方が大きいという。この好調な時期が終わってしまう前に新たな道を開拓しておくこと…この点も今回のプロジェクトの大きな役割の一つなのだ。 建築件数は増加していても、昔ながらの木材による日本家屋の着工数は少ない。日本ブームの今こそ伝統建築の魅力を見直してもらうためアジアへ発信する。 指導に当たる棟梁の長濵さんは言う。「現代建築は工場での作業に頼りすぎている。技術があれば災害があったときにも腕と自分の道具だけで家を建てることができる。」 熊本県全域で取り組む予定だったこのプロジェクトは、熊本地震の発生により被害が少ない水俣・芦北地域の職人たちからのスタートとなった。参加チームが県全体に広がった時が、熊本が地震から復興できたときなのかもしれない。
担当:RKK熊本放送 浅木真由美