あなたは山本作兵衛を知っていますか?

写真日本一だった石炭生産地、福岡県・筑豊に生まれた作兵衛(1892-1984)は、およそ50年間炭坑夫として働き、その記憶を1000枚以上の絵に残しました。
暑く暗い地の底で石炭を掘る男と女の姿、道具、共同風呂やこどもたちの遊び、縁起や迷信。作兵衛が描いたのは、炭鉱で働く人たちとその家族が暮らす共同社会のすべてです。
ユネスコ(国連教育科学文化機関)は2011年、作兵衛の絵と日記など697点を「世界記憶遺産(※1)」に登録しました。日本での登録第1号です。

あなたは、石炭は過去のものだと思っていませんか?
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日本でもまだ北海道釧路で、海底のさらに下から石炭を掘り出しています。
そしてほとんどを輸入に頼っていますが、日本の電気エネルギーの四分の一は石炭による火力発電が担っています。 国民一人あたりにすると、1年間に1トン以上の石炭を今も使っているのです。
番組では、かつて炭鉱で働いていた女性たちの証言、釧路やベトナムの炭鉱の迫力ある採掘現場の映像もまじえ、なぜ名もない山本作兵衛の絵が世界に認められたのか、また作兵衛は未来に何を伝えたかったのかを解き明かしていきます。