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櫻井 浩二のコラム

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プロフィール紹介

プロフィール

名前

櫻井 浩二

誕生日

7月19日 かに座

出身地

静岡県浜松市

血液型

O型

自己分析グラフ

趣味・特技

ゴルフ、釣り

好きな○○

好きなアーティスト:
槇原敬之
私が聴く音楽はこれだけといっても過言ではありません。
季節・時間・天気、その日の気分によって聴きたい曲は変わりますが「LOVE LETTER」と 「ANSWER」はおススメですよ。

ちょっと一言

月~金は朝4時起きで『櫻井浩二インサイト』、週末はスポーツ実況。
ジャンルは違えど、目指すは「思わず身を乗り出してしまう面白い放送」です。
二天一流のマイクは、どこかでつながっている?!

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プロランナーのしたたかな走り(2012/12/7)

12月1日、福岡国際マラソンにプロランナーの藤原新選手が出場するので、スタート・フィニッシュ地点である平和台陸上競技場に行ってきました。

取材等を通して、彼とはこれまでいろんな話をしてきましたが、なかなか顔を合わせる機会が無かったからです。

 

藤原選手は今年のロンドンオリンピックにマラソン代表として出場しましたが、45位と日本人最低の順位に終わってしまいました。

それ以来のレースとなった今回の福岡で、彼は「プロランナー」としての冷静なレース運びを随所に見せました。

まずは先頭集団の中での位置取り。

藤原選手は集団の一番後方を走っていました。

集団の中では前にいるより後ろにいる方が、ペースメーカーのペースの上げ下げのダメージを受けにくいと言われます。

 

35キロを過ぎて、両足のふくらはぎがつってケイレンするアクシデントに見舞われます。

この影響で大きくバランスを崩し転倒しそうになったため、先頭集団からは遅れをとってしまったのです。

ここで彼の頭の中には、無理して追いかけるか、棄権するかの選択肢が出てきました。

藤原選手いわく、足がつった状態でスピードを出すと、その後大きなダメージを追う危険性があるそうです。

ただ残りは8キロ弱、タイム的にもこのまま走れば2時間10分を切ることが出来るという判断材料も一方でありました。

そこで彼は、ケイレンした足にダメージが残らないようスピードをややセーブして完走するという選択肢を取ったのです。

このレースプランで、フィニッシュタイム2時間9分31秒の4位。

本人は「タイムと順位を見ると100点満点中70点だけど、今日の走りには納得している」と、自らの判断と結果には手応えを感じたようです。

 

今年の東京マラソンで2時間7分台を出し、一気に有名になった藤原選手ですが、結果を出す背景にはマラソンに対する探究心があります。

マラソンランナーは通常、レースの1週間位前になると「カーボローディング」といって、走るときのエネルギーとなるグリコーゲン(お米やパンといった炭水化物)を採らず、体が炭水化物を吸収しやすい状態にして、3日前から一気に炭水化物を摂取する体作りをします。

このカーボローディングに関しても、彼はそのことに詳しい大学教授の所に連絡して、いろんなアイデアをもらった上で独自の方法を築いています。

また日本でこれまでマラソン練習といえば、とにかく長い距離を走って体を作るのが主流でしたが、藤原選手は練習の強度を上げて(練習での走るタイムを速くする)、マラソンに臨んでいます。

マラソンに対しての新しい調整法を常に探す一方、お酒の席では浴びる程飲むという、アスリートからはちょっと離れた一面もある所が藤原選手の魅力です。

プロランナー宣言してから多くの企業がサポートしてくれるようになりましたが、彼のそんな情熱と人間臭さに惚れた会社もあるんでしょう。

 

「プロ」とは自らの仕事を完遂するために、熱くなる部分と冷静に見極める判断が必要、そんなことを今回の藤原選手の走りから感じたのでした。