RKB毎日放送

番組表

田畑 竜介のコラム

アナ★ザ★ワールド > 田畑 竜介 コラム

プロフィール紹介

プロフィール

名前

田畑 竜介

誕生日

3月11日 うお座

出身地

福岡県北九州市

血液型

B型

自己分析グラフ

趣味・特技

麺巡り

好きな○○

好きな福岡のスポット
⇒能古島、門司港レトロ地区、馬場山

ちょっと一言

『楽しく、わかりやすく』をモットーに
お伝えします。

バックナンバー

[+] 2019年04月
[+] 2019年02月
[+] 2019年01月
[+] 2018年12月
[+] 2018年03月
[+] 2018年02月
[+] 2018年01月
[+] 2017年10月
[+] 2017年04月
[+] 2017年03月
[+] 2017年02月
[+] 2017年01月
[+] 2016年09月
[+] 2016年07月
[+] 2016年04月
[+] 2016年03月
[+] 2016年01月
[+] 2015年12月
[+] 2015年09月
[+] 2015年07月
[+] 2015年04月
[+] 2015年02月
[+] 2015年01月
[+] 2014年11月
[+] 2014年07月
[+] 2014年05月
[+] 2014年01月
[+] 2013年09月
[+] 2013年05月
[+] 2013年04月
[+] 2013年03月
[+] 2013年01月
[+] 2012年12月
[+] 2012年08月
[+] 2012年01月
[+] 2011年10月
[+] 2011年06月
[+] 2011年05月
[+] 2011年03月

奇跡(2011/5/17)

カンヌで話題になった「誰も知らない」から6年。

是枝監督の最新作「奇跡」が6月4日、九州では先行ロードショーとなります。(そのほか全国は6月11日公開)

両親の離婚によって、福岡と鹿児島に離れて暮らすことになった兄弟が主人公。

鹿児島で暮らすお兄ちゃん(前田航基)はある日、「九州新幹線の始発列車の上りと下りがすれ違う時、奇跡が起こる。流れ星のようにどんな願いも叶えてくれる」という話を耳にします。

そこでお兄ちゃんはまた家族4人で暮らせることを願って友達を誘い、また福岡で暮らす弟(前田旺志郎)にも連絡を取り、一緒に奇跡の瞬間を見に行く旅へ出かけるわけです。

その子供達がスクリーンの中で実にキラキラと輝いているんです。

そこには是枝監督独自の演出法がありました。

まず子供達には台本を与えず、現場で台詞を口頭で伝えていったそうです。なので、子供達はどのシーンがどこでどう繋がるかは分からないまま演じているんです。

さらに子供達をとにかく観察する。

例えば、映画の中の衣装を子供達と買いに行き、その時の会話や行動から、子供達のキャラクターを掴んでいく。

それらを参考にして、脚本を変えて、子供達の素に近いところまで近づけていくんですね。

そこに、是枝監督の子供時代のエッセンスを加えることで、見事なバランスが取れ、スクリーンの中の子供達が躍動するんです。

監督曰く、

「自分の子供時代の体験を子役に押し付けても古臭いものになってしまうし、今の子供達をそのまま出しても芯のないものになってしまう。」と。

そして、主人公となる子供達を囲む大人達には豪華キャストが集結しています。

オダギリジョーさん、大塚寧々さん、橋爪功さん、樹木希林さん、阿部寛さん、長澤まさみさんなど。

どの方見ても主役で映画を撮れる方々なので、是枝監督も色々悩まれたそうですが、樹木希林さんと食事をした時にもらった言葉が、この映画の撮り方の軸足を定めてくれたそうです。

「この映画には豪華な俳優陣が出ているけれども、気を遣ってアップのシーンを撮ったりしなくていいからね。主役はあくまでも子供達で、大人は背景に過ぎない。みんな背中でも演技できる人ばかりだから。」

是枝監督の心理としてはこれだけのキャストが集まると、「撮らなきゃもったいない」という意識が出てしまうそうですが、希林さんのこの言葉が強力な後押しとなって、子供達を主人公に撮るんだという意識を改めて確認されたそうです。

その甲斐もあってか、この映画では付かず離れずの距離で子供達を優しく見守る大人の目線で描かれています。

ご覧になると、ハラハラしたり、頼もしく思えたり、微笑ましくなったり、まさに我が子を見るような気になります。

そんな子供達の成長を是非、スクリーンで皆さんも一緒に見守っていただければと思います。

余談ですが、

この映画の中で「奇跡」が起こりました。

劇中の台詞に「チャートバスターズ」という言葉が出てくるんです!

自分が担当している音楽番組の名前が出てくるとは思ってもいなかったので驚きました。

誰がどこでどんな風に言うのかは、劇場でお確かめください。