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手づくりテレビでムラをつなぐ

福岡県の東峰村にある小さなケーブルテレビ局。仕掛け人の岸本さんは民放に勤務していた元テレビマンだ。その土地に暮らす人が発信者になるという住民ディレクターという仕組みで地域の情報発信を続けている。
今年7月、岸本さんが暮らす東峰村を豪雨が直撃、村に甚大な被害が出た。災害発生以降、岸本さんの元に数々の映像が寄せられた。豪雨発生後すぐに岸本さんもカメラを持って村の各所へ…。交通規制などもあり、既存メディアが伝えきれない「村の今」を取材し続けた。豪雨被害から3ヶ月…。岸本さんは復旧作業で見える範囲が修復されることと裏腹に元気をなくしていっている高齢者や、復興で一時的に注目が集まる村の先行きが気がかりだ。これを乗り越えるために今こそ、ムラの人たちが横につながる仕組みが必要ではないかと考えている。そんな中、開局7周年を迎える11月1日、住民たちと一緒に九州北部豪雨からの復興をテーマにした特番の放送を決めた。朝7時から夕方まで、ホウレンソウ農家のおばちゃんたち、住民自ら手弁当で集まって制作にあたるという大型番組だ。そこには、豪雨以降なかなか元気を取り戻せずにいた村人の姿も…。
被災地の復興と、その先にある過疎、高齢化という中山間地域の抱える問題の本質に地元の人たちと共に向き合おうとする姿があった。
(製作:RKB毎日放送 / 吉村 聡志)

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