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「家族」とともに ~堀之内農園の梅物語

鹿児島県鹿屋市の山間にある堀之内農園は、梅の生産・加工・販売を一貫して行っている。
社長の堀之内辰男さん(78)が13年前に立ち上げ、現在は年間30トンの南高梅を生産できる規模にまで成長した。もともとは漁業を営んでいた堀之内さん。60歳を機に一度リタイアしたものの、趣味として始めた農業にいつしか本気になり、65歳のときに事業として取り組むことに。まずは梅林の造成から始めた時に大きな力になったのが、2人の娘、堀之内ウエさん(29)と堀之内リュウさん(28)だった。もともと、中国からやってきた技能実習生だった2人は、大変な肉体労働にも一生懸命に向き合い、日本語もゼロから習得。努力を惜しまないその姿にほれ込んだ堀之内さんは、2人を養女として迎え入れた。
現在、ウエさんは経理や事務を、リュウさんは農園の管理全般を担当しながら、堀之内さんと3人で事業を軌道に乗せようと頑張っている。一方で、家に帰れば文字通りの「家族」。一緒に笑い、時には口げんかする日々を送っている。いずれ事業を譲りたい父親と、その期待に応えようと奮闘する娘たち。「家族の絆」が生み出すこだわりの南高梅は、今年も大きく実りつつある。
(製作:MBC南日本放送 / 永野志郎)

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