PageTopButton

教良木の匡子さん

熊本県上天草市の教良木地区は、人口697人のうち半数以上が65歳以上という高齢化と過疎化が進む山間のエリア。ここで暮らす立花匡子(まさこ)さんは昭和5年生まれの89歳。地区でただ一人の美容師だ。店に来るのが困難な高齢者のため、匡子さんは自らの運転で無料送迎を行っている。さらに、美容師としての仕事だけでなく、地域活動にも熱心。廃れかけた郷土料理…ぶえん寿司や茶飯、茶碗餅など、行事の際に“ハレ”の食事として作られていた料理を復活させた。年末には地区に住む高齢の「おひとり様用」のおせちを作り、配達も行っている。地元の行事にも積極的に参加する匡子さん。春に行われるマラソンイベントではランナーに地元名物の地鶏「天草大王」を使ったスープの“ふるまい”を続けている。
“教良木の宝”と呼ばれる匡子さんが地域のために奮闘する姿を追う。
(製作:RKK熊本放送 / 久保田 泰代)

この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう