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筥崎宮(福岡市東区)で毎年行われていた博多の三大祭「放生会」は、新型コロナウイルスの影響で一昨年から2年連続で催しや露店を中止していましたが、5月の博多どんたく港まつりや7月の博多祇園山笠が3年ぶりに開催されたこと等を踏まえ、2022年は9月12日(月)~18日(日)まで通常開催することになりました。
そこで、改めて博多の三大祭である「放生会」がどんなお祭りなのかをおさらいし、更に初心者でも楽しめる“放生会おすすめの楽しみ方5選”を案内します。
そこで、改めて博多の三大祭である「放生会」がどんなお祭りなのかをおさらいし、更に初心者でも楽しめる“放生会おすすめの楽しみ方5選”を案内します。
放生会とは?
放生会は、肉食や殺生を戒める儀式です。捕らえた生き物を池や野に放し、日頃私達が生きるために命をいただいている生き物を供養し、感謝を捧げる神事です。奈良時代から始まったと言われており、陰暦8月15日の八幡宮の祭りに催される石清水八幡宮のものが有名です。
筥崎宮放生会は、「博多どんたく」「博多祇園山笠」とならんで博多三大祭りと言われる「万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」秋祭りです。毎年9月に7日間行われる千年以上続く最も重要な神事で、期間中は参道一帯に約500軒の露店が立ち並びます。
放生会の読み方
福岡県民や長く福岡に住んでいる人なら“ほうじょうや”と読みますが、正しくは“ほうじょうえ”だそうです。ただ、私も福岡で“ほうじょうえ”と読んでいる人に遭遇したことはなく、もし耳にすれば「いや、“ほうじょうや”やけん。」と訂正してしまうでしょう。
筥崎宮放生会2022開催概要
開催期間
2022年9月12日(月)~18日(日)
開催時間
10:00~22:00
開催場所
筥崎宮全域(福岡県福岡市東区箱崎1-22-1[MAP])
交通アクセス
<公共の交通機関>
【福岡市営地下鉄】箱崎宮前駅下車→徒歩3分(1番出口)
【JR鹿児島本線】 箱崎駅下車→徒歩8分
【西鉄バス】 箱崎下車→徒歩3分
【JR九州バス】 箱崎1丁目下車→徒歩2分
<車でお越しの方>
周辺道路は駐車禁止ですので駐車場をご利用ください。駐車場への出入りは国道3号線からお願いします。国道3号線を横断される際は、横断歩道か歩道橋をご利用ください。
※特別駐車場あり(筥崎宮HPをご確認ください)
問い合わせ
092-641-7431(筥崎宮社務所)
放生会おすすめの楽しみ方5選
放生会は「神賑わい(かみにぎわい)」と呼ばれるステージでアコースティックライブや大道芸、和太鼓や神楽などの演奏が行われます。また、期間中は「ぼんぼり献燈(廻廊・福博の知名士奉納のぼんぼり)」、「池坊いけばな展(廻廊)、「放生会チャンポン・放生会おはじき展示(廻廊)」など自由に閲覧できる展示物などがあります。
そして、放生会の楽しみといえばなんと言っても露店の数々です。参道に約500軒も並びたこ焼きや焼きそば、りんご飴や綿菓子など縁日ではおなじみの露店から、亀すくい、金魚すくい、お化け屋敷や見世物小屋まで!1日ではまわりきれないほどの露店が軒を連ねます。
そんな放生会の楽しみ方を独断でピックアップしました!今年の放生会でぜひ参考にしてくださいね!
1.露店(食べ物編)
「たこ焼き」
「焼きそば」
「広島風お好み焼き」
お祭りといえば“粉もの”の食べ物でしょう!定番のたこ焼きや焼きそば、広島風お好み焼きなど見た目に加えて調理している光景や匂いなど、五感にビシビシ伝わってきます。ソース系の味付けが「ザ・お祭りの味」ですし、“粉もの”露店はまずおさえて欲しいです。
「イカ焼き」 「焼きとうもろこし」 「じゃがバター」
こちらもお祭り会場でよく見る食べ物ですが、「イカ焼き」、「焼きとうもろこし」や「じゃがバター」もソースやバターで濃いめの味付けをしたシンプルな食べ物ですよね。自然とお酒がすすむ味付けなので、飲みすぎないようにしましょう!
また、筥崎宮放生会は祭りの規模が大きく、期間中のべ100万人が訪れるとあって食べ物系の露店が一度に作る商品の量が半端ありません。インパクト大な材料の山や、一度に効率よく「たこ焼き」や「広島風お好み焼き」をつくっていく技は必見!職人技の調理過程も見どころのひとつです。
たこ焼き用大量の「たこ」
お祭りといえば“粉もの”の食べ物でしょう!定番のたこ焼きや焼きそば、広島風お好み焼きなど見た目に加えて調理している光景や匂いなど、五感にビシビシ伝わってきます。ソース系の味付けが「ザ・お祭りの味」ですし、“粉もの”露店はまずおさえて欲しいです。
「イカ焼き」 「焼きとうもろこし」 「じゃがバター」
こちらもお祭り会場でよく見る食べ物ですが、「イカ焼き」、「焼きとうもろこし」や「じゃがバター」もソースやバターで濃いめの味付けをしたシンプルな食べ物ですよね。自然とお酒がすすむ味付けなので、飲みすぎないようにしましょう!
また、筥崎宮放生会は祭りの規模が大きく、期間中のべ100万人が訪れるとあって食べ物系の露店が一度に作る商品の量が半端ありません。インパクト大な材料の山や、一度に効率よく「たこ焼き」や「広島風お好み焼き」をつくっていく技は必見!職人技の調理過程も見どころのひとつです。
たこ焼き用大量の「たこ」
2.露店(スイーツ編)
「りんご飴」
「いちご飴、りんご飴、ぶどう飴」
「マシュマロ飴」
最近は、東京から始まったオシャレなりんご飴専門店が福岡でも流行っていて、お祭り以外でもりんご飴を食べる機会が増えているようですが、縁日といえばやはり「りんご飴」でしょう!「いちご飴」や「ぶどう飴」はちょこちょこ見かけていましたが、2019年に「マシュマロ飴」が出ています。
今年も「りんご飴」以外の変わり種の飴が登場するのでしょうか?飴と一緒にりんごをガリガリかじると味わえる、飴の甘さとりんごの酸味がなんともいえない美味しさです。
色とりどりの「べっこう飴」
某国民的アニメによく似ている「人形カステラ」
お祭りでおなじみの、のび~るアイス「トルコアイス」
スイーツ系の露店もたくさん!カラフルな「べっこう飴」や「人形カステラ」はお土産にもなりそうですね!また、いつの頃からかすっかりお祭りスイーツとして定着した「トルコアイス」も健在。こちらもおじさんが焦らしながら作ってくれるパフォーマンスを楽しみながら味わいましょう。
最近は、東京から始まったオシャレなりんご飴専門店が福岡でも流行っていて、お祭り以外でもりんご飴を食べる機会が増えているようですが、縁日といえばやはり「りんご飴」でしょう!「いちご飴」や「ぶどう飴」はちょこちょこ見かけていましたが、2019年に「マシュマロ飴」が出ています。
今年も「りんご飴」以外の変わり種の飴が登場するのでしょうか?飴と一緒にりんごをガリガリかじると味わえる、飴の甘さとりんごの酸味がなんともいえない美味しさです。
スイーツ系の露店もたくさん!カラフルな「べっこう飴」や「人形カステラ」はお土産にもなりそうですね!また、いつの頃からかすっかりお祭りスイーツとして定着した「トルコアイス」も健在。こちらもおじさんが焦らしながら作ってくれるパフォーマンスを楽しみながら味わいましょう。
3.露店(縁日編)
今年大ヒットしたイカゲームでも出てきた型抜き。あちらは韓国の屋台でおなじみのカルメ焼きに型を押したものですが、日本の型抜きはこちら!砂糖、でんぷん、ゼラチンなどを加えて作る板状の菓子に、型を押したもの。
小さな針でまわりを削っていき、割らずに抜き取ることができれば景品がもらえます。簡単そうに見えてこの板状の菓子がすぐ割れるのです。慎重に慎重に少しずつ削っていくのがコツみたいですが、私は今まで成功したことがありません。
割れた型抜きがこちら
また、型抜き会場はダンボールの敷物に座り低いテーブルで行いますので、かなりの確率で服が砂で汚れます。砂を払えば大丈夫な服装で挑むか、きれいめな洋服の場合は自己責任で!
真剣に型抜きする大人がたくさん
縁日定番の「きんぎょすくい」や「かめすくい」。たまに大人顔負けで名人技を見せる子どもがいたりしますが、コツがあってけっこう難しいですが、やはり皆さんデメキンを捕りたがるようです。
お祭り意外で売っているところをあまり見かけたことがない玩具「水笛」。容器に水を入れれば、小鳥のさえずりのような音がします。子ども用と思われがちですが、童心に帰れると大人にも人気だそうですよ。
「ボールすくい」 「謎のプラスチックのモビールおもちゃ」 「ままごとセットだけの露店」
縁日系の露店は、主に子ども向けのものが多いのですが、謎の商品ラインナップが並ぶ露店や、カラフルな陳列など見ているだけで楽しくなります。子どもも大人も楽しめるおもちゃがあったり、くじ引きや射的などもありますので家族でも楽しめます。
4.お化け屋敷&見世物小屋
放生会の人気コンテンツ「お化け屋敷」と「見世物小屋」。お化け屋敷は平日の昼間は開いていないそうですので、お化け屋敷に行きたい方は夕方ぐらいから行くことをおすすめします。
乗り物に乗る遊園地のお化け屋敷は、耳をふさいで下を向いていればいずれ出口につきますが、自分の足で歩いて回らなければいけない放生会の人力お化け屋敷は、怖さよりも前の人が怖がりすぎてなかなか進めなかったり、不気味な人形が飾られた通路でキャーキャー大騒ぎする女の子がいたり、泣き叫ぶ子どもがいたりと、怖さと楽しさが入り混じった、昔ながらのお化け屋敷の雰囲気を楽しめるのでは。
見世物小屋はお昼から楽しめます。夜は混雑しますので昼間の空いている時間もおすすめです。見世物小屋のラインナップは日替わりだそうですが、過去の写真などを見てみると「やもり女」「異常体質人間」「ゴキブリコンビナート」といった文字が・・・。
昭和レトロで不気味さといかがわしさと面白さがごちゃまぜになったものが現代の見世物小屋みたいですね。日替わりで変わる出し物もあるので見世物小屋が気になる方は、日を変えて見てみるのもよいかもしれません。
5.放生会のお土産「新生姜」と「社日餅(やきもち)」
放生会で何故「新生姜」が売られているのかは、諸説あるようですが、筥崎宮の後藤学権禰宜に話を伺ったところ、まず「箱崎は昔生姜畑があって、放生会の時に季節ものの新生姜を皆がお土産に買って帰っていたから」ということと、「“黒田官兵衛が有岡城に幽閉された際、大変お世話になったのが当時牢番であった加藤重徳であった。
その後、官兵衛が放生会に参拝した折りに重徳と23~24年振りに再会した。その際、重徳が屋敷に内に栽培していた生姜を葉がついたまま引き抜いて手土産として渡した”という出来事を旧恩に対しての証として、また近所近辺の作柄にヒットしてか、新生姜を放生・報恩感謝の証として買い求めるようになった」といわれているそうです。
縁起物としてお土産で買って帰った新生姜は、甘酢漬けやショウガご飯、また最近人気のジンジャーシロップをつくってみるのもおすすめです。旬の新生姜で季節の味を楽しみましょう。
また、筥崎宮名物の社日餅(やきもち)は、昔ながらの素朴な味で、白餅とよもぎ餅の二種類があります。外はもちもちで、中は甘さ控えめの粒あんが。見た目は梅が枝餅に似ていますが、社日餅(やきもち)は箱崎宮本殿鳥居に近い参道の露店堀屋のみで販売しています。
3年ぶりの放生会を思いっきり楽しもう!
「博多どんたく」「博多祗園山笠」に続き、ついに通常開催に戻った筥崎宮放生会。久しぶりの秋の風物詩が戻り、今から楽しみにしている人も多いのではないでしょうか?筥崎宮放生会の特徴は、とにかく規模が大きいこと。とても1日ではまわりきれない露店の数ですし、露店が並ぶ参道も約1キロと、かなりの広さです。
人によっていろいろな楽しみ方があると思いますが、私からのアドバイスは“後でまたこようと思った露店は大抵見失って見つけられないので、気になったお店はその場で購入しておくこと”。または、わかりやすい目印を必ずみつけておくことをおすすめします!
福岡県内最大の秋祭りである放生会。命ある生き物に感謝をし、新型コロナウイルス感染防止対策をしっかり行った上で3年ぶりのお祭りを楽しみましょう。
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この記事を書いたひと
山内亜紀子
福岡の情報誌とWEBメディアにて編集・ライターを勤めた後、現在フリーの広報、ライターとして主に映画、グルメ、旅行、イベント等のコラムを執筆中。