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【福岡初詣】定番の三社参りはどこ?おすすめの参拝の順番は?追加で回りたいプラスワン神社も紹介!

山内亜紀子

福岡の初詣といえば「太宰府天満宮」「筥崎宮」「宮地嶽神社」の三社をまわる三社参りが有名で、主に九州・福岡と中国地方に伝わる風習です。今回は、2023年の初詣にむけて、改めて三社参りの由来やおすすめのまわり方などを紹介します。

三社参りは、九州独特の風習?

三社参りとは、名前の通り初詣に3つの神社をまわること。全国的なものではなく、九州・福岡や中国地方に伝わる風習です。由来は「朝廷が伊勢神宮・石清水八幡宮・賀茂神社に参拝していたことから一般の人々の “三社参り”が始まった説。」や「先祖代々の氏神様・出生地の産土神様・現在住んでいる地域の鎮守神様の三柱の神様に挨拶をする意味で始まった説」など諸説あるようです。

お参りする神社も期間も特にルールはありません。住んでいる場所や職場の近くなど、氏神様をお祀りする神社を中心に3つの神社をまわったり、1日でまわるのではなく日にちを分けたり、三が日を避けて神社をまわるなど、自分がお参りできる無理のない初詣で神様に新しい1年を祈願しましょう。

福岡定番 三社参り「太宰府天満宮」「筥崎宮」「宮地嶽神社」

回り方のおすすめ順番は、中間にある筥崎宮を真ん中に、太宰府天満宮→筥崎宮→宮地嶽神社です。その逆の宮地嶽神社→筥崎宮→太宰府天満宮の順番でもいいと思います。それでは、一社ずつ紹介していきます。

九州最大級の規模!天満宮の総本宮「太宰府天満宮」

「学問・至誠・厄除けの神様」として知られる天神さま(菅原道真公)をお祀りする全国約12,000社の総本宮。西鉄天神駅から電車で約20分で、例年通りであれば12月31日の大晦日は終電後から始発まで終夜運行があり、三が日は臨時列車もあります。
昨年の初詣で受けたお守りと幸福みくじ
正月は、「干支の置物」・「干支鈴」・「干支絵馬」や、「開運の矢」・「福むすび」・「福かさね」などの正月神縁品(縁起物)をはじめ、境内では豪華賞品が当たる(過去には賞品にテレビも!)幸福みくじや出店などが楽しめます。
「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」 1個130円 参道や境内の奥にある茶屋で梅ヶ枝餅をいただいたり、太宰府天満宮から直接つながっている九州国立博物館を訪れるのもおすすめです。
太宰府天満宮
住所:福岡県太宰府市宰府4-7-1 [MAP]

日本三大八幡、新風で有名な勝運の神、応神天皇・神功皇后を祀る「筥崎宮」

宇佐、石清水両宮とともに日本三大八幡宮に数えられる神社。博多三大祭りのひとつである放生会や、勝運の神として、福岡ソフトバンクホークス(野球)やアビスパ福岡(サッカー)、ライジング福岡(バスケットボール)など各プロスポーツ団体が必勝祈願に訪れる神社としても有名です。

正月は、約50万人の参拝者で賑わう神社で、地下鉄「筥崎宮前駅」と直結しています。年越し臨時列車の運行有無は福岡市営地下鉄のHPなどで確認を。また、大晦日から1月3日22時までは、授与所を含め24時間開門しています。ただし屋台は大晦日の夜から元旦の朝までは夜通し空いていますが、2日以降は早朝と深夜は空いていませんのでご注意ください。
「社日餅(やきもち)」1個130円
放生会と正月だけ買うことができる筥崎宮名物の「社日餅(やきもち)」もおすすめ。餅とあんこの素朴な味を白餅とよもぎ餅で楽しめます。『筥崎さんちのやきもち』と書かれた旗が目印の、箱崎宮本殿鳥居に近い参道の屋台で買えますので、みつけたらぜひできたての「社日餅(やきもち)」を味わってみてください。
筥崎宮
住所:福岡市東区箱崎1-22-1 [MAP]

奇跡の光景“光の道”で知られる、全国に鎮座する宮地嶽神社の総本宮「宮地嶽神社」

「息長足比売命(おきながたらしひめのみこと)」別名「神功皇后(じんぐうこうごう)」を主祭神として祀っており、三韓征伐で神功皇后が祈願をした神社と伝えられています。開運と商売繁盛にご利益があると有名で、年間220万人が、正月の三が日は100万人の参拝者が訪れる九州を代表する神社のひとつです。
宮地嶽神社が一躍、全国的に有名になったのは、嵐が出演したCMで“光の道”が取り上げられたこと。2月と10月の年2回しか見られない奇跡の光景は残念ながら正月期間は見ることはできませんが、海まで一直線に伸びる参道と景色は光の道シーズンでなくとも美しく人気です。

また、宮地嶽神社には3つの日本一があります。シンボルでもあるしめ縄は、直径2.6メートル、長さ11メートル、重さ3トンの日本一の大注連縄。直径2.2メートルの日本一の大太鼓、そして重さは450kgもある銅製の大鈴。宮地嶽神社の見どころである3つの日本一を見逃さないでくださいね。
また、本殿のほかに祀られている「奥之宮八社」と呼ばれる社を参拝すると大願が叶うと言われていますので、こちらも要チェックです。境内もかなり広いので、時間に余裕をもって参拝するのがおすすめです。
宮地嶽神社
住所:福岡県福津市宮司元町7-1 [MAP]

定番にプラスワンの参拝におすすめ「警固神社」「櫛田神社」「宗像大社」

定番の三社参りに加え、プラスワンで参拝する際におすすめの神社をご紹介します。仕事始めにビジネスで、ショッピングがてら友人と。様々なシチュエーションで参拝できます。

【天神エリア】福岡市天神の中心地に鎮座する警固神社

福岡市・天神のど真ん中にある警固神社は、西鉄福岡駅、福岡三越の真裏にある神社です。神直日神(かんなおびのかみ)、大直日神(おおなおびのかみ)、八十枉津日神(やそまがつひのかみ)を祀り、福岡藩二代藩主・黒田忠之の産神でもあるそうです。

2022年10月に9階建ての社務所ビルができたばかりの繁華街の中にある神社なので、初詣の後に天神で初売りなどショッピングを楽しんだり、隣の警固公園で休んだりすることもできます。アクセスもよくわかりやすい場所にあり観光客にもおすすめの初詣スポットです。
警固神社
住所:福岡市中央区天神2-2-20 [MAP]

【博多エリア】博多祇園山笠が奉納される神社「櫛田神社」

博多エリアの神社といえば、博多三大祭のひとつ“博多祗園山笠”で有名な櫛田神社です。“お櫛田さん”の愛称で親しまれている博多の総鎮守で、6月を除き1年中山笠が展示されています。キャナルシティ博多や川端商店街にも近いので、こちらも参拝の後にショッピングや川端ぜんざいを食べたり正月遊びを満喫できます。
櫛田神社も正月には屋台が出ますし、天神や博多駅から歩いて行ける距離でもあるので、地元の博多っ子はもちろん観光客の参拝も多いようです。三が日は特に混みますので、早朝や夕方以降など、時間をずらして参拝するのがおすすめです。
櫛田神社】
住所:福岡市博多区上川端町1-41 [MAP]

【世界遺産】日本最古の神社のひとつ、交通の神様として有名な「宗像大社」

宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社の一つです。御祭神は、天照大神の三女神で、沖ノ島「沖津宮(おきつみや)/田心姫神(たごりひめのかみ)」、大島「中津宮(なかつみや)/湍津姫神(たぎつひめのかみ)」、田島(本土)「辺津宮(へつみや)」/市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)」にそれぞれ祀られ、この三宮を総称して、宗像大社といいます。

2017年には世界遺産に登録された、恋愛成就、縁結び、金運アップ、才能開花、交通安全などのご利益がある神社で、パワースポットとしても有名です。三社参りに加えて、古事記や日本書紀にも登場する日本最古の神社で、新年のパワーをチャージしてみては?
宗像大社
住所:福岡県宗像市田島2331 [MAP]

マナーを守って、2023年は三社参りへGO

どんたくや山笠、放生会など博多三大祭りをはじめ、さまざまなイベントやお祭りが戻ってきた2022年を終え、新年を迎える2023年の元旦は、これまで以上の賑わいをみせるのではないかと言われています。

新型コロナウイルスの感染拡大をおさえるためにも、ソーシャルディスタンスを保ち、大声を出さない、境内の飲食や食べ歩きは控える、参拝時間や日にちをずらすなど、これまで以上に感染拡大防止をこころがけて、無理のない初詣で新年を迎えてくださいね!

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この記事を書いたひと

山内亜紀子

福岡の情報誌とWEBメディアにて編集・ライターを勤めた後、現在フリーの広報、ライターとして主に映画、グルメ、旅行、イベント等のコラムを執筆中。