水素エネルギーのススメ
ビジネス
2015年のパリ協定以降、「脱炭素」が世界共通のキーワードとなり、次世代のクリーンエネルギーとも言われる水素は今、注目をあびている。
そうした中、大分市のベンチャー企業「株式会社ハイドロネクスト」が開発したのが「水素精製システム」。
燃料電池などに水素を利用する場合、高い純度が求められ、二酸化炭素などの不純物を取り除くために、各不純物に対応した専用の吸着物質が必要になるなど、コストも手間もかかっていた。
ハイドロネクストは、大分工業高等専門学校の松本佳久教授が開発した水素透過技術を応用。混合ガスを「バナジウム金属膜」に透過させることで、水素だけを取り出すことができ、高い純度の水素を精製することが可能。シンプルな構造のため、製造コストやランニングコストを抑えることができる。
ハイドロネクストの永井正章社長(49)は「大分の地の利を活かして、水素エネルギーの地産地消」に挑戦しようとしている。大分コンビナートから出るガスに着目し、そこから水素を精製しようというもの。
脱炭素社会の構築に向けて注目が集まる中、水素エネルギー社会の実現を目指す永井社長の挑戦と、水素エネルギーの可能性を追う。
そうした中、大分市のベンチャー企業「株式会社ハイドロネクスト」が開発したのが「水素精製システム」。
燃料電池などに水素を利用する場合、高い純度が求められ、二酸化炭素などの不純物を取り除くために、各不純物に対応した専用の吸着物質が必要になるなど、コストも手間もかかっていた。
ハイドロネクストは、大分工業高等専門学校の松本佳久教授が開発した水素透過技術を応用。混合ガスを「バナジウム金属膜」に透過させることで、水素だけを取り出すことができ、高い純度の水素を精製することが可能。シンプルな構造のため、製造コストやランニングコストを抑えることができる。
ハイドロネクストの永井正章社長(49)は「大分の地の利を活かして、水素エネルギーの地産地消」に挑戦しようとしている。大分コンビナートから出るガスに着目し、そこから水素を精製しようというもの。
脱炭素社会の構築に向けて注目が集まる中、水素エネルギー社会の実現を目指す永井社長の挑戦と、水素エネルギーの可能性を追う。
取材後記
今回、取材を通して水素の大きな可能性を感じました。地球の至るところに存在するため枯渇の心配がなく、エネルギーとして利用する際、排出されるのはCO2ではなく水。まさに次世代のエネルギーだと思いました。そんな中、バナジウム金属膜を使った水素の高純度精製装置は画期的でとても将来性を感じるものです。
今後、ハイドロネクストの永井さんたちは建設会社と共同で、地熱と木材チップを使って発生したガスから水素を取り出す実証実験に乗り出す予定で、水素の製造過程からCO2の排出を抑えていく狙いです。
研究室も広くなったハイドロネクスト。今後の永井さんたちの取り組みから目が離せません。
今後、ハイドロネクストの永井さんたちは建設会社と共同で、地熱と木材チップを使って発生したガスから水素を取り出す実証実験に乗り出す予定で、水素の製造過程からCO2の排出を抑えていく狙いです。
研究室も広くなったハイドロネクスト。今後の永井さんたちの取り組みから目が離せません。
(OBS大分放送 / 田中 智基)
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