SDGs 親子三代で生ごみリサイクル

国連が提唱する持続可能な開発目標「SDGs」を考えるシリーズ企画。17の目標の中から、今回取り上げるのは「住み続けられるまちづくりを」です。家庭から出る「生ごみ」、皆さん捨てていませんか?生ごみを堆肥に変える「コンポスト」を広げようという親子3代の取り組みです。

「コンポスト」とは一体何なのでしょう?男性が向かったのは、1軒の戸建て住宅です。

段ボールを受け取り、中に入った土を回収すると、新しい土を入れて返しました。

土の中の微生物が生ごみを分解し、堆肥へと変化させます。これが「コンポスト」です。活動を行うのは、福岡市東区に拠点を置くNPO法人「循環生活研究所」です。家庭をまわり週に1回、生ごみを回収しています。

住民から集めた生ごみは、3週間ほど寝かせると堆肥になります。

堆肥は畑で活用し、無農薬の野菜を育てています。住民はコンポストの取り組みに協力することで、都会にいながら土付きの新鮮な野菜を受け取れるほか、畑を借りてコンポストを活用し、自分で野菜を育てることもできます。

農作業の指導をしているのは、NPO法人を立ち上げた平由以子さんです。きっかけは24年前。父親の末期がん発覚、そして3か月の余命宣告でした。自宅での療養を決め、体にいいものを食べさせたいと、無農薬野菜を探し回りましたが、手に入れるのはかなり難しかったといいます。

そんな平さんは、自宅の庭に生ごみを埋めていた母親の姿を見て、コンポストを活用した野菜作りを決意。さらに社会全体に広げたいと、コンポストを手軽に作れる段ボール製の容器作りに没頭し、親子二人三脚で走り続けてきました。

活動の幅は徐々に広がり、コンポスト容器の利用者も含めると、今では全国で21万人が参加。高齢化の進む地域では、見守り支援も兼ねた活動も始めました。そして、近年力を入れているのが、都心部でのコンポスト作りです。ここは、天神のど真ん中にある衣料品店の屋上です。菜園には人参にカブ、ブロッコリーも。

店の一角で野菜を売る女性。いまから13年前、RKBが平さんを取材した際、そばで農作業を手伝っていた長女・希井さんです。

就職してからはコンポストの作り方講座を開くなど、仕事のかたわら普及に取り組んでいます。環境省によりますと、家庭から捨てられる生ごみは、全国で年間およそ1千万トンにのぼります。他人事でなく自分のこととして、環境問題を考えられる人を増やすことが、平さん親子三代の目標です。

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