鉄より熱い!「ド派手」北九州市の新成人 素顔は意外と…… 福岡

鉄より熱い!「ド派手」北九州市の新成人 素顔は意外と…… 福岡

初めて見る人にとっては、少し厳つい雰囲気に見えるかもしれない。

毎年、ド派手な姿で注目を集める、福岡県北九州市の新成人たち。

でも、その素顔は…。

リーゼントは「地毛」

ひときわ目立っていた男性の髪型は、前が見えないほどの「リーゼント」。
朝の6時半からセットしたものだそうで、なんと“地毛”。

「1年かけて伸ばしてきた」という髪は、下ろすとあごまであるんだとか。

普段は建設関係の仕事をしていて、
「大人になっていくから、人に迷惑をかけないよう頑張っていきたい」という言葉も。

意外と、真面目なのです。

衣装代は40万円!

中には、ぬいぐるみを背負った男性の姿も。

「(衣装代は)40万円ぐらい。虎のぬいぐるみは3万。キマってるでしょ?(笑) これからは、(虎のように)迫力を求めて生きていこうかなと。将来は、一軒家を建てたいですね、頑張ります!」と明るく笑った。

「姫ギャル」で目立ちたい!

「姫ギャル」がテーマという女性は、「とりあえず目立ちたい!人とかぶりたくなかった」という理由から、このスタイルにたどり着きました。

意外なことに、振り袖は母親のものだそうで、「自分なりにアレンジして着させてもらった。祖母も母も、喜んでくれましたよ」とうれしそうに話してくれました。

北九州の一部新成人たちが身にまとう奇抜とも思える衣装は、新成人ならではの自由な自己表現、個性の主張なのです。

成人式の式典も盛り上げたい!

一生に一度の成人式。
だからこそ「自分たちの手で最高の一日にしたい」。

約半年間にわたって奮闘を続けてきたのは、新成人実行委員のメンバーは14人。
イマドキの若者らしく、SNSを駆使して情報を発信し、今年の式典への期待感を高めるとともに、新たな企画も考案しました。

その1つが「新成人クーポン」です。
新成人が目印の冊子を持参した時、特典提供に協力してくれるお店を探すため、メンバーはクリスマス返上で個人経営の飲食店などを訪ね、13店から協力を取り付けました。

※新成人特典の実施店舗
linktr.ee/kitakyuseijin_2022

協力することにした飲食店のオーナーは、「若い方にお店を見てもらえるのはありがたい。おしゃれにちょっと大人な食事をしていただければ、新成人の経験にもなるのかな」と、実行委員会の呼びかけに協力した理由を説明します。
さらに、「クーポンがきっかけで、いろんなお店に来てくれると、街も元気になる」と期待していました。

新成人実行委員のサブリーダー、村岡水葵(みずき)さんは「新成人になるなら、地域のいろいろな人と関わりを持って、まちの魅力を改めて発見ができるものがあればいいよねと考えました」と話します。

「成人式のテーマソング」制作

今年、新たに実現したもう一つのアイデアが、なんと「成人式のテーマソング」の制作です。

実行委員のリーダー、市丸裕也(ゆうや)さんは「成人式が終わった後、20歳を過ぎた時に辛いこともあると思うけど、その時に何か振り返れる曲があったらいいなと考えました」と、制作の動機を説明します。

曲作りは、地元・北九州を拠点に活動するシンガーソングライター、池端克章(いけはた・かつあき)さんに依頼しました。

「Make your own story」

対面やリモートで歌詞や曲調のイメージをすり合わせ完成した曲は、当日、会場で初披露されました。
タイトルは今年の成人式のテーマと同じ、「Make your own story」です。

♪大切な言葉 大切な心 大切な愛を 忘れない
行くぜ only one かけがえのない
進め only one あたらしい世界へ
掲げる only one 今日この場所で
Make your own story 明日に向かって高く飛べ

さまざまな個性の新成人たちが、熱くたぎる思いを抱いて迎えた鉄の街・北九州の成人式。
市丸さんは、「新成人が街に感謝して、街の人は成人式をお祝いするような、素敵な一日になったら」と話していました。

取材後記

ド派手なイメージが強い北九州市の成人式ですが、私の時代(20数年前)には、ここまでのエンターテインメント的要素はなかったように思います。自分を演出する能力の高さは目を見張るものがあるし、少しでもいい式にしたいと知恵を絞る企画力もしっかりしています。

一生に一度のことだからこそ、後悔しないよう全力を出し切ると決めた彼らの姿は、取材していて時にまぶしく見えました。大人の仲間入りを果たした彼らが、この先それぞれどんな物語をつむいでいくのか、楽しみです。(西口久美子)

動画で楽しみたい方は下記をクリック↓↓↓
北九州市の成人式“派手だけじゃない”~「人生の節目」を自分たちで最高の一日に 福岡

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