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RKB毎日放送株式会社

番組審議会報告

RKB毎日放送番組審議会の議事概要

第624回(平成30年3月20日)

第624回番組審議委員会を3月20日(火)午後4時から、RKB毎日放送本社会議室で開催した。

<出席者>
審議委員
大野 繁樹、 豊馬 誠、 坂井 一賀、 佐々木 洋子、 庄崎 秀昭、 帆足 千恵、 松浦 泰彦、 山本 修司
放送事業者
井上社長以下19名

<議題>
退任委員の所感、及び継続委員の抱負

<議事の概要>
委員からは
・番組制作の過程で、長年の取材、膨大な素材、資料から取捨選択するという大変な手間と工夫が感じられた。
・「ムーブ」は、早朝の5時15分からの時間帯だが、審議会を通して、いい番組を知るきっかけになり、毎週リアルタイムで見るようになった。
・「珊瑚の海深く~沈没船が伝える戦争~」は、戦争の悲惨さとそれにまつわる人々をうまく描き出し、すばらしい番組として永久保存版となった。
・「金メダルの音が聞きたい」は、一番衝撃を受けた番組で、内容もすごかったし、作り手の時間と情熱をかけた膨大なご苦労には頭が下がる。
・「驚天動地!力の奉納 生立八幡宮神幸祭」は地域に溶け込んだ、神社と生活との絡まりを深く描いており、制作者の思い、人間力、突破力、人に入り込む力のすごさは舌を巻くばかりだ。
との感想があった。
又、
・新しいメディアの台頭により、テレビ・ラジオの役割は大きく変化している。収益と社会性のバランスを取るのは大変難しいが、RKBの特徴を前面に出してキー局や他の放送局との差別化を進めて欲しい。キーワードは「地域密着」「視聴者体験型」「リアルタイム性」。
・近年テレビ・ラジオの地位が低下していると言われるが、信頼の置けるメディアとしてその役割は高まっている。今後とも、公正で、特に平和を守る放送を続けて欲しい。
・RKBは全体にほのぼのとした番組構成だが、中にはとがった考えをしている論者も起用するといった幅広さも必要では。
・番組にかける思いと、制作に費やす時間は、現在の働き方改革とはほど遠い所にあるが、そのバランスをどう取るのかという課題がある。
・若い人がテレビを見なくなっているが、どうしたらその層を拾い上げることが出来るのかを考えていかなければならない。
・地域独特の課題(過疎化、少子化、外国人労働者等)をディスカッションする場をもっと作るべきだ。
・公共放送には「金、人、時間」では打ち勝てないが、飛び抜けた人材で勝つしかない。
RKBには多くの人材があるのでそれを活かし勝ち抜いて欲しい。
との期待があり
さらに、所感として
・「番組にはすべて使命がある。」視聴者に何を伝えたいのか、それをどうやって伝えるのかという企画意図がしっかり練り込んでいる。
・「番組を制作するには人間力が試されている。」どれだけ取材対象に入り込み、感情移入もして共感していく。いわば取材する側の人間力で突破していくとうところが勝負で、これが出来る制作者がいい番組を作れる。
・「スポンサーとしての責任がある。」宣伝を媒体として放送を使うに当たって、番組には使命があり、人間力、魂が込められたものなので、ただ単に、番組の視聴率やイメージでの判断のみならず、何をもって提供しているのかを今一度しっかり考えないといけない。

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