第610回番組審議委員会を10月18日(火)午後2時から、RKB毎日放送本社会議室で開催した。
<出席者>
審議委員
相戸 晴子、葦津 敬之、小田 昌彦・黒田 明、佐々木 洋子、庄崎 秀昭、坂口 淳一、西 秀博、渡部 一也、
放送事業者
井上社長以下20名
<議題>
番組審議 テレビ番組「コウケンテツの幸せごはん in タイ」9月19日放送分
<議事の概要>
委員からは
・グルメ番組でありながら、歴史や文化、観光地を紹介するような旅番組にもなっていて“1粒で二度おいしい”とひたすら楽しめた。
・対象は女性で、休みの日の朝10時半の時間帯の編成は、狙いとしてはうまくいっている。
・食文化の交流という視点で構成しており、タイを身近に感じられ、タイの魅力を、食文化を通じて表すというコンセプトどおりの本当に内容のある、見応えのある番組であった。
・ナビゲーターのコウさんと黛さんの明るく気取りのない二人のコンビネーションがうまく重なり合ってこの企画にはうまくマッチをしていた。
・九州とのつながりというのを詳しく紹介されており、タイへの親近感もぐっと増し、番組の質を一層引き上げる効果があった。
・映像のきれいさ、BGMの選曲とテンポ、ナレーションのタイミングの良さで1時間の中でタイの食、日本との融合など、盛りだくさんの情報をまとめる構成力に感心した。
・バリエーションとして黛英里佳さんの料理教室訪問、コウケンテツさんのタイ風ちらし寿司料理もあり、飽きさせない工夫があった。
・カメラアングルについて涅槃像の大きさとか、黄金の輝きなど、撮りにくい室内で良く取材しており非常によかった。
と、高い評価の一方
・せっかくこの番組には文化、歴史、旅行だとか、非常にいろんな要素が含まれているが、タイトルに「コウケンテツ」がつくことで料理に偏った番組に受け取られるので検討の余地がある。
・屋台や高級料理店までも幅広く紹介しているが価格の比較があるとさらに興味を引くのではないか。
・途中に挿入された、タイ人気スターの佐賀訪問シーンは番組としての必然性はどうなのか気になった。
と意見があった。
制作者からは
・祝日の朝の1時間の番組なので、落ち着いて大人の女性の方に見ていただきたいという事が狙いだ。
・今、海外番組が大変多く、そんな中で、差別化を図るには、ただタレントさんが行って食べるというだけでは同じものになってしまう。そこに料理に詳しい料理研究家の方に入っていただくことで、コメントの奥深さを出して行きたかった。
・二人のトークと、コーディネーターも含めて、周りのスタッフ、それから、お店の方々に恵まれ、いい雰囲気で楽しいロケができた。その雰囲気が画面を通じて出ていたのなら、大変ありがたい。
・バンコクで仕事をしたスタッフがRKB報道部出身者に多くおり、いろいろアドバイスをもらい、社内のスタッフにも助けてもらって制作できた。
と説明があった。