第600回番組審議委員会を10月20日(火)午後4時から、RKB毎日放送本社会議室で開催した。
<出席者>
審議委員
相戸 晴子、葦津 敬之、稲谷 陽一郎、今川 英子、坂口 淳一、西 秀博、野沢俊司、渡部 一也
放送事業者
井上社長以下18名
<議題>
(1)番組審議 ラジオ生ワイド番組『坂口卓司・富永倫子 2丁目お茶の間劇場』
(平成27年 日本民間放送連盟賞 ラジオ・生ワイド部門 九州・沖縄地区で最優秀賞を受賞)
平成26年12月1日 18:00~20:00放送
(2) 業務報告
<議事の概要>
毎週月曜日、『お茶の間』で繰り広げられる世間話を通して「今」を伝える生活ワイド番組。
この回は番組タイトルにある『お茶の間』にちなんで「あなたのお宅に番組がお邪魔して放送します!」というスタジオ飛び出し企画を実施。
“普通のお家がスタジオになる”ことで、普通の人々の暮らしにある“時代”や“物語”を伝える生活ドキュメント。
委員からは
・生番組の特徴である今後の展開の不透明さが活かされ、思わぬ展開になってもその対応のうまさに二人のパーソナリティの実力を感じた。また、レポーターのもつ明るさが、この番組の構成上重要な役割を果たしていた。夕方の時間に一日の疲れを吹き飛ばす朗らかさは、嫌味がなく好印象を持った。
・ラジオの魅力である想像力と現場力、臨場感が発揮された番組であった。
・番組の狙いである、世間話的な雰囲気が十分発揮されており、生活を感じさせるやわらかな、そしてほがらかな印象があり、笑いとともにストレスが発散できる番組だ。
・視覚で確認できないところを言葉で補うという、イメージをどれだけ彷彿させるかというラジオの原点、語りの持つ魅力を存分に味わうことができた。
・メインの企画はもちろん、その他にリスナーの方々のメニューを聴きながら、季節や時代とかを感じられるような番組になっていた。
・生放送ということでシナリオが準備されていないので、パーソナリティーの方の人柄とか思想とか、そういったものが出てきがちだが、視聴者にこびているということもなく、時折鋭い切り口の言葉もあり、時にやわらかくフォローされていて、とても感じが良く、バランスがとれていた。
一方で、
・6時から8時時間帯はニュースに切り替えるケースが多い。放送時間を検討したらどうか?
・テンポが速い。お茶の間のゆっくり感とかゆったり感というのは、リスナーの中に期待感があるので、どこかコーナーで出せないか。
という意見、提案があった。
制作者からは
・生活ドキュメンタリーとして、生ワイド番組だからこそできる、予定調和ではない、何かドラマが生まれるというようなところで番組を聴いていただくようなことを心がけている。
・収録番組というのは、作り上げる際に編集が可能で、制作者の意思を反映させることができるが、生は演出が思惑どおりにはいかない。そこが,もっとも苦労する点であるし、腕の見せ所でもある。
と説明があった。
<次回開催予定>
平成27年11月17日(火)14:00~