Our
Passion 私たちの思い
Always a fresh start.
いつも、
はじめましての気持ちで。
まちのにぎわいを作り出し、
人と企業の成長を支えてきた、
私たちの思いをご紹介します。
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- 私たちの思い
Television
Our Passion 01

ハカタの王様
Our Passion 02

タダイマ!
Our Passion 03

別府大分毎日マラソン
Radio
Our Passion 04

エキサイトホークス
Our Passion 05

#さえのわっふる
Our Passion 06

田畑竜介Grooooow Up
Our Passion 07

Podcast Lab. Fukuoka
New Business
Our Passion 08

メタプロダクション
Event
Our Passion 09

カラフルフェス
Our Passion 10

女子プロゴルフ
Our Passion 11

フェムテックなど












Always a fresh start.
Our Passion 01
ハカタの王様
知っているつもりの街が、 宝物に変わるとき。

「福岡のことなら、なんでも知っている」
そんな自信が、小さな違和感に変わった瞬間がありました。
ある日、ふと聞かれたのです。「博多ラーメンって、どうしてあんなに細いの?」「明太子って、なんで福岡にこんなに根づいたの?」
地元で生まれ育ち、日々当たり前のように味わっていたものたち。その理由を、私たちはちゃんと知らなかったのです。
情報があふれるこの時代、遠くの国のニュースや、流行りのグルメには詳しくても、自分の足元にあるものには、意外と無頓着だった。
これは、実はもったいないことじゃないか?
そんな思いから始まったのが、「ハカタの王様」です。
「知っているつもり」を「本当に知っている」へ変える旅。
福岡の街に埋もれている、まだ誰も掘り起こしていない“日常の宝物”を見つけるため、私たちはカメラを持って歩き出しました。

最初の頃は、正直、戸惑いも多くありました。
「何を取材すればいいのか?」と自問しながら街をさまよい、
「そんなの、別に知らなくていいやん」と笑われることもありました。
でも、街ゆく人との何気ない会話の中に、忘れられないヒントが隠れていたのです。
雑談の中からこぼれ落ちた疑問、ふとしたつぶやき、それこそが、最高の取材テーマでした。
「正解がないからこそ、面白い。」
この企画を続けていくうちに、そう思えるようになりました。
完成した「ハカタの王様」は、放送とともに思いがけないほどの反響をいただきました。
「知らなかった福岡に出会えた」「地元のことが、もっと好きになった」「話を聞いてくれて、ありがとう」
そんな声が、毎週届いています。
福岡という街は、どこにでもあるようで、どこにもない。
何気ない日常のなかに、笑って泣ける物語や、胸を張りたくなるような誇りが、ちゃんとある。
私たちはこれからも旅を続けます。
“福岡を知っているつもりのあなた”と一緒に、まだ見ぬ福岡を探しに。
次にあなたが見つけるのは、どんな宝物ですか?
Our Passion 02
タダイマ!
ただいま、 と言える街にするために。

「タダイマ!」という番組を立ち上げたのは、混沌とした情報の海の中で、何を信じればいいのか、何が本当に自分の生活に必要な情報なのかが、わかりにくくなっていると感じたからでした。
SNSのタイムラインは常に動き続け、遠くのニュースは鮮やかに流れてくる。けれど、その一方で、私たちが生きている福岡の街の今は、意外と見えにくくなっていました。
「私たちの暮らしに本当に関係のあることって、何だろう?」
そんな問いが、この番組の原点です。
事件、事故、災害といった緊急情報はもちろん、ちょっとした制度の変更や、暮らしの中で感じる違和感や疑問。
エリアのみなさんと共感できる関心事ひとつひとつを、記者やディレクターが現場に足を運び、自分の目で見て、耳で聞いて、心で感じながら取材していく。
「タダイマ!」は、そんな泥くさくて、けれど確かな情報の積み重ねからできています。

そして私たちは、「事実を伝えるだけでは足りない」とも思っています。
数字や言葉の奥にある、背景や人の想いまで届けてこそ、初めてニュースは誰かの心に届く。
そのためには、「どこで取材するか」ではなく、「誰の目線で伝えるか」が大切なのだと、取材を重ねるたびに実感しました。
当たり前すぎて、見過ごしていた街角の風景。
でも、そこに耳を澄ませば、誰かの暮らしの悩みや願いが見えてくる。
そしてその声は、いつしか地域みんなにとって大切なニュースになる。私たちは、そう信じてこの番組を作り続けています。
「地元のことは、タダイマ!を見ればわかる」
そんなふうに言ってもらえるたびに、私たちは心の奥でそっとガッツポーズをしています。
それは、ただの満足ではなく、信頼という重みを伴った、誇りのしるしです。
これからも、「タダイマ!」は福岡・九州の“今”を、まっすぐに、あたたかく伝えていきます。
大きな声ではないかもしれないけれど、帰ってきたくなるような、「ただいま」の声が似合う番組でありたい。
この街で生きるすべての人にとっての、“帰ってこられる場所”であり続けられるように。
私たちは、今日も福岡の今を見つめ続けます。
「おかえり」と言える街を、いっしょに育てていくために。
Our Passion 03
別府大分毎日マラソン
人生が滲む42.195km、 そのすべてを見届けたくて。

テレビの前で、人は「走る姿」に涙を流すことがある。
それは、数字では測れないものが、そこに映っているからだ。
1970年代後半。
まだテレビの技術も機材も今ほど洗練されていなかった時代に、RKBは民放初の“無謀”に挑みました。
それが「別府大分毎日マラソン大会」の全編生中継。
中継車は何台必要か? 無線はどこまで飛ぶのか? 映像はどうやって送るのか?
走る姿を、記録ではなく、物語として届けたい。
ゴールの瞬間だけでは、伝わらないものがある。
選手がどこで足を止めかけ、何を思い、何に背中を押されて、再び走り出したのか。
そのすべてを視聴者と“いま、この瞬間”に分かち合う。それはテレビというメディアにしかできない魔法だと、私たちは信じていました。

しかし現実は、理想の何倍も過酷でした。
電波は安定せず、実況はカメラとずれ、予測不能な事態が次々に起こる。
中継車はまるで漂流船のように、未知のレースを追いかけ続けました。
けれど、その“綱渡りの一歩”にこそ、マラソンの本質があったのです。
ゴールインの瞬間だけでは語れない物語を、一歩一歩、声と映像で刻んでいく。
やがて届いた「感動した」「勇気をもらった」という視聴者の声が、
私たちに確かな答えをくれました。
スポーツは、ただの競技ではない。
記録の裏に、人生がある。
以来、RKBは毎年、別府大分毎日マラソンを見つめ続けてきました。
今ではこの大会は、世界中の注目を集め、私たちが民放で初めて切り拓いた中継技術は、日本中のマラソン放送の礎となりました。
けれど、どれほど技術が進化しても、根っこは変わりません。
それは、“走る人の物語を、すべて見届けたい”という、情熱の炎です。
ナンバーカードに、人生が滲む。
私たちはその瞬間を、これからも一緒に追い続けます。
あなたと、その感動を分かち合うために。
Our Passion 04
エキサイトホークス(野球中継)
耳をすませば、 ホークスがいる日常。

テレビの前にいられない日もある。
球場に足を運べない日もある。
だけど、その声を聴くだけで、試合の熱が伝わってくる。
勝負の瞬間の高鳴り、スタンドのざわめき、バットが風を裂く音。
RKBラジオは、そんな一瞬一瞬を、あなたの耳に届けています。
福岡ソフトバンクホークスの試合を、できる限り“最後の一球まで”中継したい。
それは「ホークスとともに日々を生きている」人々の熱に応えるためでした。
耳で追いかけるホークスの姿が、暮らしのなかに確かな“興奮”を運んでくる。
目指したのは、音だけで球場の空気が伝わる放送。
解説者の息遣い、実況アナの言葉の抑揚、
そして、流れゆく試合のリズムまでも、すべてが臨場感を持って聴こえてくるように。
ラジオだからこそ可能な“想像のドラマ”を、どう届けるか。そこに知恵と情熱を注ぎました。
シーズンを通して全試合を追うというのは、簡単なことではありません。
実況・解説・技術チームの体制を整え、移動や機材の準備に奔走しながら、
どんなときも「聴いてくれる人のために」という想いを抱き続けてきました。

そんな試行錯誤の先にあったのは、リスナーの声でした。
「映像がなくても、目の前に情景が浮かんだ」
「ラジオで一緒に応援している気持ちになれた」
その言葉に、何度も背中を押されました。
気づけば、この中継は単なる情報提供を越えて、
ファン一人ひとりの“帰ってこれる場所”になっていたのです。
RKBラジオはこれからも、ホークスと共にある日々の鼓動を、声に乗せて届けていきます。
勝ち負けだけじゃない。そこに込められた思いや、歩んできた道のりを、
まるごと伝えられるのが、ラジオというメディアの力だと信じて。
Our Passion 05
#さえのわっふる
心にふわりと、 午後のわっふる。

午後の光がやわらかく差し込む頃、
ふと、立ち止まって深呼吸をしたくなることがあります。
そんな時にそっと寄り添ってくれる声がある。
それが、「#さえのわっふる」です。
番組が始まったのは、「おやつの時間みたいに、心が軽くなるひとときを届けたい」
という、ひとつのやさしい願いからでした。
忙しい日常のなかで、笑ったり、ホッとしたり、誰かと気持ちを分かち合いたくなる時間。
そんな“ささやかな余白”を、ラジオという音の空間でつくりたかったのです。
この番組の芯にあるのは、武田早絵アナウンサーの、飾らないホンネのトーク。
共感し、寄り添い、ときに笑って、ときに深く頷いて。
彼女の語りはまるで、長年の友人がそばで話してくれているような安心感があります。
ユーモアも忘れず、けれど軽すぎず、心の奥にちゃんと届く。
その絶妙なバランスが、「#さえのわっふる」らしさなのです。

番組で取り上げるのは、リスナーから寄せられた日々の悩みや、ちょっとした出来事。
「わかるなあ」「私もそんなふうに感じてた」
そんな共感の種が、ひとつひとつのメッセージに宿っています。
言葉をていねいに拾い上げながら、心のひだに触れるような“対話”を紡いでいく時間。
それこそが、この番組が大切にしている空気感です。
もちろん、最初からすべてがうまくいったわけではありません。
どうすればもっと届くのか、どんな話題が心に触れるのか。
SNSとの連動も試しながら、たくさんの試行錯誤を重ねてきました。
その中でわかったのは、どんなに時代が変わっても、
“共感”が人の心を軽くする力を持っているということでした。
ラジオでありながら、どこか“誰かと一緒にいる”気持ちになれる。
武田アナウンサーの言葉に、リスナーの気持ちが重なり合い、
ときには悩みが、まるで湯気のようにゆっくりとほどけていく。
そんな瞬間が、この番組には息づいています。
これからも、「#さえのわっふる」は、あなたの午後にふわりと立ち上がる湯気のように、
そっと心を包む存在でありたいと願っています。
疲れた日も、うれしい日も、何でもない日も。
ここには、あなたのための時間が流れています。
Our Passion 06
田畑竜介Grooooow Up
朝を変える声、 日々を育てる言葉。

ある朝、新しい番組が産声を上げました。
長く愛されてきた「櫻井浩二インサイト」の後を継ぎ、RKBラジオの朝に新たな風を吹き込む挑戦。
それが、私たちにとっての始まりでした。
長年、リスナーの記憶に根を張った番組の跡地に、新たな空間をつくるということは、簡単な事ではありませんでした。
求められていたのは、過去を尊重しながらも、未来に向けて一歩を踏み出す覚悟です。
時代は動き、朝の過ごし方も変わっていきました。
そんな変化の中で、私たちは「一日の始まりに、もっと自由で、前向きなエネルギーを届けたい」と考えました。
そこで白羽の矢が立ったのが、田畑竜介アナウンサー。
彼の明るさ、柔軟さ、そして人を引き寄せる語り口が、まさに朝にふさわしいと思えたのです。
番組の目指したのは、情報を届けるだけではない、“少しだけ冒険する朝”。
昨日と少し違うことを知る、誰かの話にうなずく、あるいは自分自身の気持ちにふと気づく。
そんなひとときを、リスナーと一緒に育てていくことでした。

試行錯誤の日々の中では、「どこまで変えてよいのか」「どうすれば新しい風を心地よく届けられるのか」と何度も立ち止まりました。
ときに戸惑いの声もありましたが、それ以上に寄せられたのは、田畑アナウンサーの声に元気をもらったという言葉たち。
そのひとつひとつが背中を押してくれました。
番組の輪郭は、そんな対話の積み重ねによって、少しずつ、けれど確かに形づくられていったのです。
そして今では、「朝はこの番組から」という声も聞こえるようになりました。
何気ない一言が心に残り、気づけば聴くことが日課になっている。
そんな関係を築けたことが、私たちにとってのいちばんの誇りです。
これからもこの番組は、一人ひとりの朝に静かに寄り添いながら、
その日一日を少しだけ軽やかに、少しだけ前向きにする力を届け続けたいと思っています。
Our Passion 07
Podcast Lab. Fukuoka
声は、 もっと遠くへ飛べる。

「ラジオは、耳元のメディアだ」
私たちは、ずっとそう信じてきました。
けれどあるとき、ふと不安がよぎったのです。
この声は、本当に届いているのだろうか?
深夜のドライブ、仕事中のBGM、家事の合間の気晴らし。
ラジオには確かに“寄り添う力”があります。
でも、それがリアルタイムだけに留まるのは、正直もったいない。
もっと自由に、もっと遠くへ。そんな思いから、新しい挑戦が始まりました。
目指したのは「時間と場所に縛られないラジオ体験」。
ラジオに触れたことのない若い世代に、どう届けるか。
そして、福岡という街の面白さを、どう広げていくか。
私たちは、声でつくる“音の広場”を立ち上げました。

そこでは、ニュースもカルチャーも、食や歴史、エンタメまで、ジャンルの垣根を超えて扱います。
気軽に聞けて、ちょっと深くて、何度でも味わえる。
作り手として心がけているのは、押しつけず、すっと心に入りこむコンテンツ。
ラジオのようで、ラジオじゃない。けれど、やっぱり“声”が主役です。
もちろん、簡単な道のりではありませんでした。
ラジオと違うフォーマットに戸惑い、試行錯誤を重ねました。
それでも、「通勤中に聞いてます」「県外から福岡の話を楽しんでます」
そんな声が少しずつ届くようになり、確信に変わったのです。
今では、東京や海外からもアクセスがあります。
電波では届かなかった人に、福岡の空気が届いている。
それは、ローカルメディアとしての私たちにとって、何より大きな可能性でした。
マイクの前に座る理由が、またひとつ増えました。
街の気配を、遠くの誰かの耳元へ。
ラジオの未来を、もっと自由に、もっと面白く。
その第一歩を、これからも一歩ずつ踏み出していきます。
Our Passion 08
メタ
プロダクション
バーチャルに宿る、 リアルな想い。

RKBはメタバースに長年取り組んでいるようですが。
RKBは2019年から「エンタテ!区~テレビが知らないe世界~」という番組を放送してまして、テクノロジーやカルチャーをテーマに、いろんな最先端の分野を紹介してきました。番組を通じて様々なテクノロジーや人と出会うことができ、テクノロジーを中心に発展している現代の中で、張るべきアンテナの方向を考えるきっかけとなりました。その様々な出会いの中の一つが「メタバース」でした。
当初は単純にメタバースというカルチャーが注目され始めた事に対して、取材をしたことから始まりましたが、番組開始から2年目に突入するころ、世界がコロナ禍に突入し、人々の出会いに制限が続くなかメタバースの存在感が大きくなり、結果的に番組もメタバースを活用した取材を多くこなすようになりました。自分のアバターを使って、距離や場所に縛られずに誰かと話せる、イベントに集まれるっていう体験は、当時すごく新鮮でした。最初は純粋に「面白いな」と感じただけだったんですが、だんだん「これって、今後のコミュニケーションの形になるかもしれないな」と思うようになって、もう少し深く関わってみようと思ったんです。

番組制作とメタバースの関係については?
番組自体が“実験室”みたいな位置づけだったので、メタバースについても、実際に中に入って試したり、関係者に話を聞いたりしながら、いろいろと検証してきました。実際、メタバース内で数多くの取材を繰り返し、最近ではメタバース空間で番組を制作するだけではなく、放送局が手軽にメタバースを使って番組制作をするためのシステム開発まで行っています。
そうした中で、自然と技術的な知識やカルチャーへの理解が深まっていって、「この経験って、番組以外でも活かせるんじゃないか?」と考えるようになりました。

「メタプロダクション」の誕生の経緯は?
私たちには、放送局として培ってきたリアルな世界でのイベント運営や番組制作のノウハウがあります。そこにメタバースで得た新しい知見を組み合わせることで、他の企業や団体にも価値ある提案ができるんじゃないかと考えて「メタプロダクション」というプロジェクトを立ち上げました。
ありがたいことに、そこからいろいろな業種の方々に声をかけていただけるようになりました。本当に色々な企業や団体が、人々との新しいタッチポイントを模索しているのだというのに気が付かされ、このアプローチは間違ってなかったんだと確信しました。
企業さんとメタバースに取り組む中で
感じたことはありますか?
メタバースって、単に「新しい視覚体験」だけではなく、人と人が出会って、コミュニケーションを取りながら一緒に何かを作ったり感じたりする場所になってきていると感じています。面白いのが、そういうバーチャル空間でのコミュニケーションを積み重ねるうちに、これは街づくりとか、リアルな社会の仕組みにも密接に関わっているのではないか、という感覚が強まってきました。実際、今取り組んでいるプロジェクトの中には、メタバースだけではなくて、リアルの地域と連携して進めているものもあります。メタバースで積み重ねた知見が、現実世界の街づくりにも役立つとなれば、本当に光栄なことだと思っています。

メタプロダクションの今後について教えてください
私たちは、メタバースを単なるブームとは思っていません。人と人の関わり方や情報の受け取り方が変わってきている今だからこそ、「リアル」と「バーチャル」を繋ぐことで可能になる新しい表現や体験を、ちゃんと形にしていきたいと思っています。
「メタプロダクション」は、そのための実装の場だと考えています。大きなチャレンジではあるのですが、そこから新しい価値が生まれると信じて取り組んでいます。
Our Passion 09
カラフルフェス
放送のその先へ。 私たち自身が、変わる番だった。

「RKBラジオまつり」は、長年にわたりラジオリスナーと直接つながれる、かけがえのないリアルイベントでした。
でも、ふと立ち止まって考えたのです。今の私たちにとって、本当に大切な“つながり”とは何だろう?
テレビも、ラジオも、デジタルも。一つの枠にとらわれないRKBの姿を、まるごと体感してもらう場所が必要だと感じました。
そこで、始めたのが新しいリアルイベントです。
きっかけとなったのは、社内で掲げたタグライン「Be colorful.」。
多様な価値観を尊重し、交わり、響き合う。その想いを、放送の枠を越えて“場”として表現してみたかったのです。
ラジオの温もり、テレビの華やかさ、そして地域とのリアルな接点。
出演者もアナウンサーもスタッフも、みんなが現場で盛り上げる。
グルメや音楽、福祉体験にキッズブース。どんな世代も楽しめるコンテンツが、まさに「カラフル=多様性」を象徴していました。

もちろん、変化には勇気がいります。
「ラジオまつり」を愛してくださった方々の記憶。
テレビとの連動、協賛企業との連携、安全対策。ひとつずつ丁寧に向き合いながら、社内外を巻き込み、私たちは新しいかたちを模索しました。
そして迎えた初開催の日。
ステージの熱気、笑顔があふれるブース、会場を歩く家族連れや学生たち。
「そうだ、RKBって、街と一緒に楽しめる放送局だった」
その実感が、何よりの答えでした。
このイベントは、番組と人、放送と街、過去と未来をつなぐ場所です。
「Be colorful.」というメッセージとともに、私たちはこれからも、地域の中で色とりどりの物語を紡いでいきます。
Our Passion 10
女子プロゴルフ
地域とともに歩んだ四半世紀。 スポーツの力を、未来へつなぐ。

RKBが女子プロゴルフ大会を主催するようになって、気づけば25年が経ちました。
大会の名称や形式は時代とともに変わってきましたが、一貫して変わらなかったのは、テレビ局としての使命感と、地域とともに歩むという責任感です。
この大会は、全国ネットで放送される女子プロゴルフの公式戦。
九州で開催される中でも特に格式が高く、毎年トップ選手が顔をそろえ、多くのゴルフファンの注目を集めています。
そもそもの始まりは、「スポーツで地域に元気を届けたい」という、シンプルな思いでした。
特に女子ゴルフは、若い選手たちのひたむきな姿が、年齢や性別を問わず多くの人に届くスポーツ。
地元で開催するからこそ、選手と観客、そして視聴者がひとつになれると信じてきました。
私たちが目指してきたのは、ただの中継ではありません。
ジュニア選手との交流、地域企業との連携、観客とのふれあい。
大会そのものが、九州の誇りになっていくように——そんな願いを込めて、現場と一緒に走り続けてきました。

もちろん、順風満帆だったわけではありません。
天候に悩まされることもあれば、社会情勢により開催の延期や縮小を余儀なくされた年もありました。
それでも、「この大会を楽しみにしてくれている人がいる」。その声が、何よりの支えでした。
今では、ここでプレーした選手の中から、世界へ羽ばたいたスターもいます。
また、観戦がきっかけでゴルフに夢中になった子どもたちもいます。
そして、地域の方から届く「今年も楽しみにしています」という言葉が、私たちにとって最大のご褒美です。
この大会を通じて、スポーツの輪が広がり、未来が動き出す。
そんな瞬間を、これからもずっと届けていきたい。
RKBは、九州の未来を信じて、次の25年も、歩みを止めません。
Our Passion 11
フェムテック
など
“あしたの私”を応援するために。 フェムテックを通じた新たな挑戦。

RKBが主催した今回の取り組みは、女性の健康やライフスタイルに寄り添う全く新しい形のイベントとして、私たちにとっても大きな挑戦であり、大きな意味を持つものでした。
フェムテックという言葉がようやく広がり始めた今、女性たちが自分の心と体にもっと向き合い、自分らしく、よりハッピーな未来を描けるように。そんな思いからスタートした企画でした。
私たちが目指したのは、単なる情報提供ではありません。
生理、妊娠、更年期といった、これまで話しづらかったテーマにしっかり向き合い、女性が自分自身の身体と心をもっと理解し、前向きに選択できる「きっかけ」をつくること。
最新のテクノロジーやサービスを“紹介する場”ではなく、日常生活の中でどう役立てられるのかを実感してもらえる“体験の場”にしたいと考えました。
一方で、テーマの新しさゆえの難しさもありました。
「フェムテックって何?」という段階の方に、どのようにその価値を伝え、共感を得られるか。私たちはそこに最も力を注ぎました。
生活者目線に立ち、誰にとっても“自分ごと”として受け取ってもらえるよう、伝え方や体験内容に徹底的にこだわりました。
そうした工夫が実を結び、イベント当日の参加者からは想像以上にポジティブな声が寄せられました。
「もっと自分の健康について知りたい」「これから何か始めてみたい」といった感想が多く寄せられ、確かな手応えを感じることができました。
単に知識を得るだけでなく、“行動のきっかけ”になったことが、何よりの成果です。

開催を通じて、フェムテックという分野の認知も高まり、情報発信の輪が広がったことも大きな収穫でした。
女性たちが自分の未来を前向きに考え始める。その後押しができたことに、私たち自身も深い意義を感じています。
私たちは、これからも放送局という枠にとらわれず、女性の健康に対する新しいアプローチを社会に示していきます。
誰もが自分らしく生きられる社会へ向けて、前向きなメッセージを発信し続けたい。それがRKBの願いです。
また、フェムテックに限らず、睡眠やその他の健康課題をテーマにしたイベントも展開し、地域の皆さまの暮らしに寄り添い続けています。
地域とともに歩む存在として、これからも人と社会をつなぐ取り組みを続けてまいります。