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プールではなく“海”で「水中の格闘技」 水球の国際大会開催 博多湾で白熱のプレー

福岡市で開かれている水泳の世界選手権の種目の一つに水球がありますが、世界選手権とは別の水球の国際大会が福岡市で開かれました。海でプレーする水球で博多湾から水球の魅力を伝えようという「海上水球」です。

福岡市で開かれている水泳の世界選手権の種目の一つに水球がありますが、世界選手権とは別の水球の国際大会が福岡市で開かれました。海でプレーする水球で博多湾から水球の魅力を伝えようという「海上水球」です。


◆「海上水球」東京五輪の元日本代表も参加
過酷で激しくスピーディー。ボールを奪い合って得点を競い、「水中の格闘技」とも呼ばれている水球は、球技の中でも運動量はトップクラスです。英語では「ウォーターポロ」と言います。
7月15日~16日、博多湾を舞台にした海上水球の国際大会が日本で初めて開かれました。大会前日の練習でひと際迫力のあるシュートを打っているのは、東京オリンピック水球日本代表だったコップ晴紀選手です。水中で手足を動かしてバランスを取りながら、飛び上がると同時に素早くボールを投げます。オリンピックのあと引退しましたが、水球の魅力を多くの人に知ってもらいたいと、今大会に選手兼実行委員として参加しました。

コップ晴紀さん「根っこにあるのは、水球が好きだという気持ち。水球好きと言っておきながら日本の水球の現状を見たら、盛り上がっていない。どうしてもマイナースポーツという印象が根強い。そこを変えたいのが一番。その1つの手段として、海上水球があるかなと思って」


◆「海上水球」コートの広さは通常の半分
海上水球は、プールではなく海でプレーする水球で、プレーヤーは通常の水球が1チーム7人なのに対して海上水球は4人。コートの広さも半分です。プールがなくても、参加人数が少なくても、海で手軽に楽しむことができる水球として海外では普及しています。

リロイ・ユー実行委員長「福岡はかなりきれいなところ。海外の人たちも呼んで、水球が盛り上がってできる大会を作れば、福岡の皆さんに水球という素晴らしいスポーツと分かってもらえる


◆元水球選手のRKB記者も出場
7月15日から2日間にわたって、福岡市西区で開かれた国際海上水球大会には海外からのチームも含めて12チームが出場。取材したRKBの記者も「ウエストジャパン ウォーターポログループ」の選手として参加しました。

RKB土橋奏太「16年水球をやっているのですが、海でプレーをするのは初めてです。この大自然の中でプレーできることがとても楽しみです」

スピーディーな展開の中で繰り出される豪快なシュート。審判や観客席からは見えにくいのですが、水中では激しい攻防が繰り広げられます。それでも目に映る迫力あるプレーの連続に会場は大きな歓声に包まれました。

観客「すごく迫力感じますね」「みんな肉体がすごいので、かなり本格的でちょっと楽しいです」


◆「しょっぱい」「身体が浮くのでプレーしやすい」と選手たち
海でのプレーになじみがなかった日本の選手たちも、淡水のプールとは違う新鮮な感覚を楽しみました。

京都から参加した選手「海水の方が身体が浮くので、非常にプレーしやすい」
東京から参加した選手「波とか、海だとしょっぱいというのもあるんですけど、楽しさのほうが大きくて、久しぶりのチームメイトとする水球は楽しかったです。」

RKB上戸穂高カメラマン:「めちゃめちゃ得点決めてたよね」
RKB土橋奏太「チームメイトがパス出してくれたので。よかったです。決めることができて。気持ちよく水球できました」


◆会場は「博多湾」確かな手応え
大会当日は好天に恵まれ、海外の選手には博多湾の魅力も伝わったようです。

ドイツから参加した選手「山や全ての景色を、水球をしながら見ることができて、本当に素晴らしいです。とても楽しかった」
茨城から参加した選手「晴れやかな気持ちじゃないですけど、気持ちよかったです、海でやるというのは、ほんとに」

福岡で水泳の世界選手権が開催されることを機に、「水球の魅力を広めたい」と初めて開催された海上水球大会。参加した選手も主催者も、確かな手応えを感じたようです。

コップ晴紀さん「日本の大会ではできない、いろいろな海外の選手と対戦できたことは、すごく新鮮さもあって、これが新しい文化になればいいなと。来年以降も続けられるよう協力していきたい」

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この記事を書いたひと

土橋奏太

2000年生まれ 長崎県出身