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「クマじゃなくてよかったけど……」福岡市内でキツネ目撃 鳴き声は「ワン!」 かわいくても寄生虫などに注意

福岡市西区の人里近くで、キツネが目撃されました。映像では犬のようにも見えますが、立派な尻尾。福岡市では別の場所でもキツネ目撃情報があり、専門家は「野生のキツネが人里におりてくることは珍しい」と話しています。

白い毛並み……ホンドギツネか


福岡市で目撃された2匹のキツネ。福岡市動植物園で動画を見てもらうと、


動物相談員「これは…! 尻尾がフサフサしていて先が白くて、鼻も長くて耳が大きいので、ホンドギツネ。山の中にいるのですが、人の行動範囲には入らないようにすると思うのですけど」

福岡市動植物園によると、ホンドギツネは九州や四国、本州に生息していて、尻尾が大きく、首から胴にかけて白い毛並みになっていることが特徴。鳴き声について聞いてみると――。

「“コンコン”のイメージがありますが、“ワン”に近い声で鳴くんです。“ワンワン”という鳴き声がするので犬だと思って飼っていたら、実はキツネだったという話を聞いたことがあります」

福岡県保健環境研究所によると、ホンドギツネは準絶滅危惧種に指定されていて、基本的に山の中に生息しているため、今回のように人里におりてくるのは、非常に珍しいということです。

動物相談員「山間のところでは(タヌキなど)ほかの動物を見ることがあっても、きつねはあまりみかけたことがない、と聞いています。珍しいかもしれないですね」
 

エサ求め? 親離れ?


2匹のキツネが目撃されたのは同じ福岡市西区内ですが、直線距離で10キロほど離れていて、見た目からも別のキツネと思われます。ただどちらも、人が行き来するような場所で目撃されています。

福岡県保健環境研究所でも「正確なことは分からない」とした上で、人里におりてくる理由として「田畑のミミズなどエサを求めておりてくる」ことのほか、「親離れの分散の時期で、誤って人里におりてきてしまった」などの可能性があるということです。

つい近寄りたくなる方もいるかもしれませんが、野生のキツネの体にはノミやダニ、寄生虫がいて、注意が必要だということです。

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