「大惨事招きかねない」福岡空港で相次ぐバードストライク 対策はある?
繁華街や人口密集地に近く、「日本で最も便利な空港」と言われる福岡空港。しかし、鳥が飛行機と衝突する「バードストライク」が相次ぎ、航空機の運行にも影響が発生しました。なぜ福岡空港でバードストライクが多いのでしょうか。
抜本対策はなく地道な取り組み続ける
現在行っているバードストライクの主な対策は、「鳥を滑走路から遠ざける」こと。敷地内をパトロールする黄色い車がいました。鳥の姿を見つけると、“打ち上げ花火”のようなものを地面にセット。すると大きな音と白煙が上がりました。空砲で驚かせ、滑走路から遠くに行くよう仕向けているのです。
樋口広芳・東京大名誉教授によると、バードストライクは世界中の空港が頭を抱える問題で、近年増える傾向にあるそうです。機体やエンジンの大型化に伴い、鳥とぶつかりエンジンに吸い込む可能性が高くなっていること。エンジン音が小さくなったため、鳥が気づきにくくなっていることが理由です。
全国の空港で取り組んでいるバードストライク対策には、以下のようなものがあります。
・鳥が嫌がる“音”を出す
・レーザー光線で驚かせる
・巣を作らないよう、鳥がとまりやすい木を切る
・エサとなる虫が集まらないよう、草を刈る
さらに、水場ができない環境作りも重要です。しかし抜本的な対策はなく、現在の対策に手を抜かずに取り組むしかない状況が続いています。
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう