福岡の観光地と言えば……「天満宮」がある太宰府にゴミ箱が少ない訳とは
福岡を代表する観光地、太宰府天満宮。参道は平日でも多くの観光客らでにぎわっています。しかし、ゴミの“ポイ捨て”があちこちで……理由は、参道に公共のゴミ箱がないこと。なぜ、設置しないのでしょうか。
参道のあちこちにゴミ
RKB本田奈也花「太宰府天満宮の参道です。平日のお昼時ですが、食べ歩きの店には行列ができています」
観光客の数がコロナ禍前に戻りつつある太宰府天満宮。年間1000万人を超えていた観光客は、新型コロナで200万人まで落ち込みました。2023年は、水際対策の緩和や新型コロナが5類に移行したことにより、コロナ禍前の水準まで回復しつつあります。若者や外国人を中心に食べ歩きが人気ですが、あることが問題となっています。
太宰府市 西山英毅観光推進課長「食べ歩きで、ゴミの“ポイ捨て”問題が見受けられます」
参道を歩いてみると…
RKB本田奈也花「ゴミがありました。ここにも落ちています」
ゴミ箱の少なさが“ポイ捨て”に
“ポイ捨て”が増えているのには、理由があります。観光客に聞きました。
「今さっき言ってたんですよ。『ゴミ箱あればいいのにね』って」
「食べ歩き推奨している割には、ない方なのかな?」
「不便っちゃ不便。店の方が引き取ってくれた」
Q.買った店じゃなくても?
「受け取ってもらいました」
参道の店舗は――。
「いろいろな所に置いている方が、ゴミが減るのかなと思います」
台湾からの観光客「ゴミを持ち帰るのは不便なので、ここにゴミ箱を設置して、ゴミを捨てられるようにしてほしい」
地元の住民「ポンとみんな(ゴミを)置いていくでしょ? 困るよね」
観光客に感じさせる「不便さ」
ゴミ箱を探すのに、観光客も苦労していました。実際、参道にはどこにゴミ箱が設置されているのでしょうか?
RKB本田奈也花「太宰府天満宮へとつながる参道を歩いてみましたが、1つもゴミ箱はありませんでした」
ゴミを捨てるには、約300メートルある参道の両端、西鉄太宰府駅か太宰府天満宮境内まで歩かなければなりません。現在、太宰府天満宮のゴミ箱にはゴミが集中し、休日には「一般家庭の25日分のゴミ」が1日で回収されています。
清掃業者SSK 鈴木泰則さん「2~3倍に増えています」
Q.コロナ期間と比べて?
「いえ、コロナ以前です」
観光庁が実施した調査でも、外国人観光客が日本で最も困ったことは、「ゴミ箱の少なさ」でした。
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