お土産メーカーの“主戦場”JR博多駅…駅長の鐘ヶ江理恵さんが目指す通り過ぎる場所ではなく賑わいの中心
九州最大の駅、JR博多駅の駅長に密着するシリーズ。新型コロナが5類になって初めてのお正月、駅の利用者が増えるとともにお土産の売り上げは、コロナ禍前を上回りました。
駅の売店キヨスクを引き継ぎ“土産販売”
JR九州の豪華寝台列車、「ななつ星in九州」。博多駅長の鐘ヶ江理恵さん。毎週火曜日、ななつ星の出発を見送るのも、駅長の仕事の一つです。
博多駅長・鐘ヶ江さん:
「博多発というか、JR九州の中では本当に特別な存在ですね。やっぱり私たちの中の憧れの列車でもありますし、ななつ星が無事に出ていくと、ほっとするところがございます」
博多駅長を務めて2年半になる鐘ヶ江さん。その前はどんな仕事をしていたのでしょうか。
博多駅長・鐘ヶ江さん:
「JR九州リテールの時に専門店事業本部長として、このお店もやっておりました」
鐘ヶ江さんは、2018年から3年間、JR九州からJR九州リテールに出向。JR九州リテールは、駅の売店キヨスクを引き継ぎ、土産物を販売する「銘品蔵」を展開しています。
博多駅長・鐘ヶ江さん:
「お土産の“通りもん”さん、二鶴堂さんの“博多の女”、いま売れている“できたてめんたい”です。作って一回も冷凍させずに持ってきてもらっています。売れ筋でいきますと、山口油屋福太郎さんの“めんべい”ですね。軽いんで持ち運び便利で、お土産には人気です。あとは “ひよこ”さんですね。ここしか売っていない、ひよこ家族、父、母、兄、妹、大きさばらばらで入っております。かわいいです」
駅長になって変わった視点「集まればいいというものではない」
リテール時代には、商品開発もしていた鐘ヶ江駅長。博多駅に手がけたコーナーがあります。
博多駅長・鐘ヶ江さん:
「ちょっとした手土産に持って行っていただきたく冷蔵、冷凍いろんなものがそろっています」
洋菓子だけでなく、お酒のおつまみや、和菓子も取りそろえています。こだわっているのは、九州の土地で作ったもの、あるいは、九州の土地で作られた原料というところです。
博多駅長・鐘ヶ江さん:
「これも私が鹿児島までお願いに行って入れてもらいました。ラムドラです。鹿児島の日置で作ってらっしゃいます。すごくおいしいです。ラムレーズンが入っています」
販売事業の担当から駅長になり、見方が変わったといいます。
博多駅長・鐘ヶ江さん:
「いかに多くのお客様に足を止めていただくか、そしてもちろん小売りですので、売上のことも考えて、客数かける単価っていうことで非常に考えながらやっていました。駅全体になると、お客様が安全に過ごしていただけるかが一番重要になってくるので、お客様が集まればいいというものではない。ちょっと視点が変わりましたよね」
この記事はいかがでしたか?
リアクションで支援しよう