ミャンマー軍事クーデターから3年 隣国タイに避難した人たちを支える日本人
東南アジアのミャンマーで起きた軍事クーデターから1日で3年。軍による厳しい弾圧、抵抗勢力との激しい戦闘で住まいを追われた多くの避難民を支援しようと、日本人たちが立ち上がっています。
ベビーコーンを日本へ
こうした避難民への農業支援は今、さらに広がりつつあります。
吉田裕太郎さん「ここはベビーコーンの畑です。ここでできたものを弊社で買い取って、買い取った金額を農家(避難民)の人に還元すると」
佐賀県に本社を置く農産物運送業「福岡ソノリク」は、井本さんのNPOとも協力し、2023年12月からベビーコーンの買い付け事業を始めました。タイにある現地法人が培ってきた農業支援のビジネスノウハウを生かし、土づくりから収穫までを一貫してサポートしています。
吉田裕太郎さん「いまミャンマーの方に必要なのは、とにかくまずはコストをかけないで栽培できるもの。ベビーコーンは60日後から収穫できますので、少しでも早くキャッシュに替えられる品目。日本に出荷して日本の皆様にも食べていただきたい」
「日本が関われることは大きな意義」
日本政府も2023年度から、NPOの支援活動に約3億円の事業資金の提供を決定しました。副理事の井本さんは、歴史的な背景からミャンマー軍と一定の関係を保ってきた日本にとって、ミャンマー国民への連帯を示す「重要な一歩だ」と話します。
NPOグレーターメコンセンター 井本勝幸副理事「現状は軍事政権が牛耳った形ですけれども、まだ先がどうなるか分かりません。そういう中で民主派側にも何らかの手を差し伸べ、理解を得ていく。ミャンマーの国民とともにあり、彼らの目線で彼らのニーズに応える。そこに日本がコミットしている、関われているのは大きな意義だと思います」
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