毎年猛暑日が続く近年の夏。エアコンは快適な生活のためというより、健康に過ごすために必要不可欠な家電となっています。毎日使うからこそ気になるのは電気代。環境省によれば、こまめなお掃除で電気代の節約にもつながるといいます。でも業者に頼むと逆に費用がかさむことも。今回は、エアコン掃除について自分でやれることはどんなことなのか、又やらない方がいいことはどんなことなのかについてご紹介します。
こまめなエアコン掃除は電気代の節約になる!
お掃除機能付きの機種も増えている最近のエアコン。こまめなお掃除は不要になったと思っていませんか?環境省によれば、2週間に1度フィルターの掃除をすることで、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力の削減につながると公表されています。エアコンの機能を活用したお掃除に加えて、こまめに適切な掃除をすることで、節約しながら快適に使用することができるのです。
ただし、エアコンには繊細な部品も多く、取り扱いには注意が必要です。エアコン内部の金属板やセンサー部分がゆがんだり、濡れてしまったりすると故障の原因になります。市販のエアコン洗浄スプレーも、しっかりすすいで乾かさないと逆にカビが繁殖しやすい環境を作ることになってしまうのです。
エアコン掃除を自分でやる場合は、フィルター類と目に見える範囲をキレイにするくらいにとどめておくのがおすすめです。それ以上のいわゆるエアコンクリーニングは、機種ごとにできる範囲が異なることが多いので、できるだけプロに任せるのがエアコンを長持ちさせるポイントです。
自分でできる室内機のお掃除範囲
室内に設置したエアコンで、自分で掃除してもよい部分は、フィルターと外から見えているプラスチックの部分です。
- パネルなどエアコンの表面
- フィルター
- フラップ
- ダストボックス(お掃除機能がついているもの)
- 室外機の表面
いずれも取り外せたり、外から触れられる部分までにとどめ、金属部分には触れないようにしましょう。
お掃除以外では、エアコンのクリーン機能を定期的に活用するのがおすすめです。上手に使えば目に見えないエアコン内部をきれいにしてくれます。お掃除機能がついていない場合は、長時間使用しなくなる前に、除湿、冷房機能を使用した後に3~4時間の送風運転をして内部を乾燥させるとカビ防止になります。
自分でできる室内機の掃除方法
エアコンを掃除する際には、まず電源プラグを抜くようにしましょう。また、機種によってお掃除方法が異なることもあるので、事前に取扱説明書を確認しておきましょう。
パネルなどエアコンの表面
ハンディモップで表面のホコリを取ったら、固く絞った雑巾でプラスチックの部分のみ拭きます。洗剤が故障の原因になることもあるので、必ず水のみで行いましょう。月に1~2回程度が目安です。
フィルター
フィルターは2週間に1回程度掃除しましょう。まず、表面のホコリを掃除機で吸い取ります。掃除機で吸い取れないホコリは裏側からシャワーを当てます。ホコリが取れたらタオルなどで水気を拭き取って陰干しします。直射日光に当てると変形する場合があるので注意しましょう。自動お掃除機能がついているものは、フィルターの目が細かく、掃除機を使うと破損することもあるので、取扱説明書の指示に従ってください。
フラップ
吹き出し部分のフラップは、汚れやホコリが気になったら掃除しましょう。ハンディモップで表面のホコリを軽く拭きとった後、固く絞った雑巾で拭きます。強い力をかけると破損につながるので、優しく表面のみお掃除しましょう。
ダストボックス(お掃除機能がついているもの)
お掃除機能付きエアコンは、フィルターのホコリを自動的に掃除してくれます。取り除いたホコリはダストボックスにたまるので定期的に捨てましょう。頻度はメーカーによって異なるので、取扱説明書で確認してください。
自分でできる室外機の掃除方法
室外機が汚れているとエアコンの効きが悪くなります。装置の内部まで掃除するのは難しいのですが、表面の汚れを拭き取るだけでも十分に効果があります。ほこりやゴミが見えるところに詰まっている場合は、手で取れるものだけでも除去するようにしましょう。ホコリ防止用の室外機カバーは、風が通りにくくなるので逆効果になる場合もあります。室外機の周囲に物を置かず、風通しを良くするようにすることが大切です。
エアコンクリーニングをプロに依頼する目安は
エアコンの表面は日頃のお掃除で対応できますが、エアコン内部はプロにおまかせするのがおすすめ。機種によってできることやできないことなど細かい決まりもあるので、手を出すと破損の原因になります。エアコンから吹きだす風が臭いと感じたり、カビが見えた時は業者に頼んでクリーニングしてもらいましょう。
エアコンは精密な部品も多く、日々のお手入れができる部分は限られています。ですが、できるところをこまめにお掃除しておけば、電気代の節約につながるだけでなく、プロに依頼する間隔や内容などを抑えられる可能性もあります。電気代を抑えながら心地よくエアコンを使えるよう、今年はお手入れを頑張ってみませんか?
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