牛の赤身肉をたたいて、ゴマ油やおろしニンニクなどの調味料であえたユッケ。そのまま食べてももちろんおいしいのですが、ビビンバに入れると絶妙な味を楽しめます。韓国・慶尚北道の韓牛産地である栄州(ヨンジュ)では、鮮度抜群のユッケビビンバが味わえるお店が軒を連ねています。(報告・RKBラジオスナッピー小島可奈子)
ユッケ、ナムル、ご飯が三位一体となったユッケビビンバ
安東市にある「景福宮(キョンボックン)」は、ユッケ、ナムル、ご飯のバランスが絶妙な、地元でも人気のお店です。「とにかく最高のユッケビビンバを食べてほしい」という店主の金さんのこだわりがたくさん詰まっています。
鮮度が命のユッケ。「景福宮」では、精肉されて24時間以内の脂身が少ない赤身しか使わないそうです。そこに人参ナムル、ネギ、梨、韓国海苔などの5色の彩りを考えた食材が添えられています。ユッケの旨みを最大限に引き出すために、ナムルの素材一つ一つの塩分のバランスを調節しています。ビビンバといえば大抵、コチュジャンも一緒に混ぜますが、素材の旨味を味わうために、コチュジャンは入っていません。
バランスよく盛り付けられていますが、食べる前にこれを混ぜようとすると、さっそく金さんから指導が…。「スプーンではなく箸で混ぜろ」とのこと。
スプーンではなく箸で混ぜることで、ユッケとナムルがほぐれて、より味に一体感が生まれるからだそうです。
さらに、ご飯の温度も重要な要素。生肉のユッケが入るので、普通のビビンバよりも冷ましたご飯にしているそうです。
新鮮な生のユッケ、口に運ぶとお肉がとけていきました。梨がシャキシャキしていて「チンチャマシッソヨ(とっても美味しい)!」です。
ユッケビビンバを注文すると、味噌汁、チョレギサラダ、芽ねぎのキムチなどがテーブルいっぱいに並べられました。私は、ナスの丸ごと揚げがお気に入りでした。たくさんのおかずが一緒についてくるのは、韓国南部の料理の特徴だそうです。
私が食べている表情を見て店主の金さんは「美味しいは世界共通だね。言葉がわからなくても食べた瞬間の顔でわかるから嬉しいよ」と屈託のない笑顔で話してくれました。
景福宮
・ユッケビビンバ 15,000ウォン
・特製ユッケビビンバ 20,000ウォン
・プルコギビビンバ 15,000ウォン
住所:慶尚北道安東市忠孝路4439
営業時間:11時30分~20時30分
定休日:日曜日
※情報は2024年5月現在のものです。
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小島 可奈子
スナッピー
出身地:佐賀県唐津市 誕生日:7月8日 趣味・特技 ホークス応援、海外のゴシップ集め、食パン作り、伝統工芸