動物や海の生き物の“なぜ”を解明!~福岡の水族館編「マリンワールド海の中道」~/何それ!?ワケあり学
福岡にある動物園&植物園の最新ニュースをピックアップ!「フラミンゴが片足立ちするのはなぜ?」「タコ踊りをする理由は?」など、気になるトリビアを映像とともに紹介します。
マリンワールド海の中道(福岡市東区)
日本の水族館で3頭だけ!ラッコのリロ
マリンワールド海の中道(福岡市東区)で最初に会いに行ったのは、ラッコのリロくん(17歳)。現在ラッコが見られるのは、全国の水族館でマリンワールド1頭と三重県の鳥羽水族館の2頭だけで超貴重!
Q.ラッコがクルクル回りながら泳ぐワケは?
A.毛の中に空気を入れるため。ラッコはオホーツク海や北アメリカ沿岸などの寒い地域に生息しています。回りながら毛の間に空気の層をつくり、寒さから身を守っています。毛の本数はなんと8億本!(人間の髪の毛が約10万本)
アレがすごい!希少なシロワニ
「外洋大水槽」では九州南部の温暖な海を再現しています。25mプール5、6杯分の水量の中に、約40種類2万匹の生き物が暮らしています。
1995年に、マリンワールド海の中道が日本で初めて展示したのがシロワニ。国内では小笠原諸島周辺に生息し、絶滅危惧種となっています。繁殖は難しく成功例が少ないそうですが、実現に向けて研究中とのこと。
そのシロワニ。歯並びはけっこう微妙ですが、驚くのはその本数。見えているだけでおよそ200本あり、歯の後ろに予備の歯をどんどん作りながら生きています。
シロワニの歯を使ったおもしろグッズが、こちらの「サメボム」(入浴剤)。入浴剤が溶けると、中から本物のシロワニの歯が出てきます。お値段は1,126(いいふろ)円。2024年7月10日から、200個限定で販売開始です!(※ショップ店頭、オンラインストア「すいそう」にて)
Q.サメは他の小さな魚を食べないの?
A.食べることもある。そのため、十分なエサを与えてなるべく満腹の状態にすることがポイントなのだそうです。
バックヤードツアーでおもしろ体験
マリンワールドでは、バックヤードツアーを開催中(※)。大きな水槽を上から眺めることができます。ここからしか見られない生き物たちの姿もたくさん!
※1回1組(1~5名様)限定、参加料金は1グループ3,000円(要予約、入館料は別途必要)
Q.バックヤードツアーで見られるこれは、いったい何?
正解は、ネコザメの卵。バックヤードツアーでは、こうした普段手に触れることができない貴重なものが見られます。
イルカはいつ眠っている?
大人気のイルカ・アシカショー。2024年7月13日からスタートの「夜のすいぞくかん」では、ショーは1日4回開催されます。コビレゴンドウのユキちゃんは、博多湾をバックに豪快なジャンプを披露!
また、今年の5月にはカマイルカの赤ちゃんが誕生。イルカの出産は3年ぶりで、まもなく赤ちゃんの名前の投票が始まります。
Q.イルカがジャンプをするワケは?
A.体についた寄生虫をとったり遊んだりするため。
Q.イルカが眠らず泳ぎ続けるワケは?
A.噴気孔で息をする必要があるため、「半球睡眠」で浅い睡眠を何度も繰り返し、脳を片方ずつ休ませています。右目を閉じるときは左脳を、左目を閉じるときは右脳を休ませています。
ちなみに、魚はじっとして動かない時が睡眠に代わる時間。目をつむる硬骨魚類は珍しいといわれるなか、その例外がフグ。眠るためよりも、目をつむって眼球を守るためだと考えられています。
Q.タコが「タコ踊り」をするワケは?
A.脱皮。1日1回ほど脱皮をしているそうで、吸盤の薄い皮が後に残ります。脱皮をするのは、吸盤の吸着を良くして獲物をつかまえるためです。
マリンワールドには貸し切りプランもあり。午後6時~午後9時の間、閉館後2時間程度で要予約。また、2024年9月23日(月・祝)まではスプラトゥーン3×マリンワールド海の中道の「イカしたヤツらの夏祭り」が開催中!
夏のお出かけスポットには他にも魅力がたくさん。ぜひ遊びに行って、かわいい動物や海の生き物たちに癒されてください!
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