「住宅ローンは何歳まで借りられるの?」
「住宅ローンを借りる時のポイントが知りたい」
上記のように注文住宅を建てる際に借りる住宅ローンについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
住宅ローンは、一般的に35年間が最長になりますが、完済時の年齢が決まっています。
そこでこの記事では、住宅ローンは何歳まで借りられるのかについて解説します。借りる際のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
住宅ローンは何歳まで借りられる?
住宅ローンは何歳まで借りられるかについて、以下のポイントごとに解説します。
年齢
住宅ローンは、借入時の年齢と完済時の年齢とをセットで考えるのが一般的です。
金融機関によって差はあるものの、借入時の年齢は18~70歳、完済時の年齢は80歳ぐらいがほとんどです。
三井住友銀行を例に挙げると、借入時の年齢は18歳以上から満70歳の誕生日まで、完済時の年齢は満80歳の誕生日までとなっています。たとえば、30歳で35年の住宅ローンを借りて、繰り上げ返済しない場合は、75歳で完済することになります。
繰り上げ返済とは毎月の返済額とは別に、まとまった金額を前倒しで返済する方法のことです。
繰り上げ返済の返済期間短縮タイプを選べば、完済時期が早くなりますが、家族構成や貯蓄計画などによって繰り上げ返済するかは異なるでしょう。
借入する金額や毎月の返済額とのバランスを考慮しながら、自分に合った年齢までに借りることをおすすめします。
団体信用生命保険への加入
民間の金融機関で住宅ローンを借りる場合は、団体信用生命保険への加入が義務付けられています。
団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンの返済中に万が一のことがあった場合にローン残高がゼロになる保険のことです。
生命保険会社がローン契約者に代わって残債を返済するため、残された家族には家が残ることになります。
しかし、団信に加入するためには健康であることが大前提になります。
住宅ローンを契約するときは、現在の健康状態や持病の有無などを正直に告知する必要があり、条件を満たしていない場合などは、団信に加入できません。
年齢を重ねると病気になるリスクが高くなるため、金融機関が定めている借入時の年齢だけでなく、できるだけ早く住宅ローンを借りたほうがいいでしょう。
フラット35のように団信加入が任意の住宅ローンもありますが、万が一の場合に備えて別の生命保険などでカバーする必要があります。
住宅ローンは何歳までに返済したほうがいい?
住宅ローンは基本的には定年までに完済したほうが無難です。
しかし、昔と違って現在では65歳で定年を迎えても、再雇用や再就職で70歳ぐらいまで働く人が多いでしょう。
実際に厚生労働省は、高年齢者雇用安定法の改正にともなって、「働く意欲がある場合には70歳まで働く機会を確保すること」を努力義務として事業主に対して課しています。
70歳が定年になったわけではありませんが、働ける可能性は高くなっているため、自分が何歳まで働くかを目安に決めることをおすすめします。
また、繰り上げ返済を行って、完済時期を早める方法もあります。
住宅ローンを借りる際のポイント
住宅ローンを借りる際のポイントは、以下の3つです。
金利タイプ
住宅ローンを借りる際は、以下の3つの金利タイプに分かれますが、それぞれ特徴が異なるため、自分に合った金利タイプを選びましょう。
変動金利型
変動金利型とは市場金利に伴って変動して定期的に金利が見直されるタイプのローンです。
一般的には金利タイプの中では金利が一番低く設定されていますが、将来金利が上昇するリスクがあります。
また、毎月の返済額が変動するため、資金計画が立てにくいデメリットもあります。
固定金利期間選択型
固定金利期間選択型は、金利が一定期間固定されている住宅ローンです。
固定されている期間は3年、5年、10年などとなっており、固定期間が終了した後は、次の金利タイプを選ぶ必要があります。
固定期間中は返済額が変わらないので資金計画が立てやすいですが、変動金利より金利が高めに設定されています。
全期間固定金利型
全期間固定金利型は、住宅ローンを借りる期間中の金利が固定されているローンです。
返済額が完済するまで変わらないので資金計画が立てやすいですが、金利タイプの中では金利が一番高く設定されています。
借入期間
住宅ローンの借入期間は、最長35年となっている金融機関が多いですが、40年や50年に設定しているところもあります。
しかし、誰でも最長で借りられるわけではなく、年齢や健康状態など一定の条件をクリアする必要があるのです。
また、先述のとおり、完済年齢を考慮して借入期間を決めることをおすすめします。
借入金額
住宅ローンは、無理なく返済できる金額を借りることも重要なポイントです。
注文住宅では理想を叶えようと予算が上がる傾向にあるため、借入金額を増やす人も少なくありません。
しかし、理想の家が建てられても、毎月の返済がギリギリの状態は避けるべきでしょう。
無理なく返済できる金額の目安として、返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)があります。
一般的には、返済負担率が20%以下だと無理なく返済できるといわれていますが、車のローンなども関係するため、1つの目安として考えましょう。
まとめ
今回は、住宅ローンは何歳まで借りられるのか、住宅ローンを借りる際のポイントについて詳しく解説しました。
住宅ローンは一般的に最長である35年間借りる場合は、45歳が目安となります。
しかし、団信に加入する場合は健康な状態が必須であるため、できるだけ早く住宅ローンを借りましょう。
なお、RKB住宅展には、住宅ローンの知識が豊富なスタッフが揃っています。
住宅ローン以外にも疑問に思っていることが解決できる機会になりますので、ぜひ一度見学してみてはいかがでしょうか。
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注文住宅、新築住宅、不動産仲介、投資物件の営業など約20年間、不動産業界に従事しました。現在は宅地建物取引士の知識を活かし、不動産専門のWebライターとして、注文住宅を中心に不動産関連の記事を主に執筆しております。
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この記事を書いたひと
rkb_ouchi