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【特集】たばいま/九大発!カイコで新型コロナ収束へ!?

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九州大学のカイコ博士

いまだ終息の兆しが見えない新型コロナウイルス。
現在、世界中でワクチン開発が進められていますが、九州大学では昆虫の蚕からワクチンを開発する研究が進められています。人類にとって救世主になるかもしれない研究をすすめるカイコ博士が九州大学大学院農学研究院の日下部宜宏教授。
日下部教授は、大学時代にカイコ研究に出会い、その後一般企業や医科大学で遺伝子の研究を重ねました。3年前に母校である九州大学に戻り、カイコの遺伝子研究を本格的にスタートさせました。

ワクチンを作る驚異のメカニズム

そもそもワクチンとは、体の中に「ウイルスに似たものが入ってきた」という錯覚をさせてそれに対する攻撃の準備を体内で覚えさせるというもの。
新型コロナウイルスは、ウイルス本体の周りにある“スパイク状”の「Sタンパク質」が、体内の細胞表面のタンパク質と結びつくことによって感染します。
そこで、カイコにしか感染しない特殊なウイルスに、新型コロナウイルスの遺伝子を潜り込ませて、カイコに注射。ウイルスがカイコの体の中で「Sタンパク質」を大量に作りだします。それを取り出してワクチンを作れば、新型コロナウイルスワクチンを作り出すことが可能となるのです。
先行して行われている豚のワクチン研究では、カイコ一頭で、なんと豚500頭分のワクチンを作ることが可能なんだとか。「ウイルスに似たものをいかに安く、多く生産できるかというのがカギになる」と日下部教授。カイコはエサも安価な桑の葉。低価格でワクチンを生み出してくれる、まさに人類を救う「優秀なワクチン製造工場」なのです。

究極は「食べるワクチン」!!

実用化は早くても2年後、今はまだ2合目あたりということですが、目指す最終形態は
「食べるワクチン」!
通常、ワクチンといえば注射を打ちますが、このカイコワクチンはなんと「食べるワクチン」を目指しているのだとか。注射だと精製する必要があり時間もコストもかかってしまうが、カイコをそのまま食べると①安くて大量に作ることができる②定期的に摂取しやすい③いつでもどこでも摂取できるというメリットがあるそうです。
「食べるワクチン」が世界を救うことになるかもしれません。
カイコが作るワクチンが世界中に届けられて多くの人々を救う日が来ることを楽しみに待ちたいですね。

◆九州大学伊都キャンパス/福岡市西区
◆ウエスト5号館/農学部・農学研究室
◆KAICO株式会社/福岡市農学連携交流センター内