新 窓をあけて九州 毎週日曜 午前10時放送

10月4日(日)の放送内容

手のひらに桜島~火山灰をアートに~

地面をキャンバスに、縦横無尽に右手を動かす植村恭子さん(37)。手のひらからサラサラこぼれ落ちるのは、活火山、桜島の火山灰。黒い線がいくつも連なり、またたく間に1枚の絵を描き出します。

植村さんは「火山灰アーティスト」。桜島の観光関係の仕事に携わる中、有り余る火山灰を使った「灰アート」を創作するように。きっかけは、2016年の熊本地震。復興の募金を呼びかけるのに、桜島らしいことができないかと考え、「くまモン」を描いたのが始まり。それから、桜島を訪れる観光客へのメッセージにしようと、日替わりの一日一絵が続くようになりました。

桜島は鹿児島のシンボルであると同時に、多量の降灰は地元の人々にとって悩みの種。厄介者というイメージが強い火山灰を、魅力ある存在に変えたのが植村さんの「灰アート」。「身近な自然の一部として、灰で桜島をPRしていきたい」SNSでも作品の写真を投稿、活火山、桜島を世界に発信していくのが目標です。新型コロナウイルスの影響を受ける中、「火山灰アート」を新たな形で届けたいと考えている植村さん。アートとして、より価値を高めていきたい、手のひらに想いを込める植村さんの挑戦を追いました。
(製作:MBC南日本放送 / 江藤 智恵)

9月27日(日)の放送内容

熊本地震で見つけた私の夢

炎天下、工事現場で汗を流す女性、藤川優茉さん(19)。この春、土木建築の会社に入社した新人土木技術者だ。女性の比率が極めて低い土木業界だが、彼女はなぜその門を叩いたのか。
それは4年前の熊本地震がきっかけだった。
2016年4月。当時中学3年生だった藤川さんが暮らす御船町も熊本地震で甚大な被害が出た。自宅は損壊し、近くの道路は崩落。1週間近く車中泊を余儀なくされ、辛い日々を送っていた。そんな中、「地域のために何かできないか」と吹奏楽部の仲間と演奏会を企画する。会場は多くの人が身を寄せ過ごしている避難所だ。
藤川さんたちの演奏は不安な日々を送る避難者たちの心に届き、多くの感謝の言葉をもらう。「地域のためにできることを」藤川さんはこの経験から土木の仕事で、熊本の復興を支えていきたいという夢を持つようになる。
それから4年たった今年、藤川さんは熊本県内の土木建築の企業へ就職し、夢に大きく近づいた。100人近くが働くこの会社の中でも女性土木技術者は藤川さん1人。
藤川さんは何を思い、仕事をしていくのか。熊本地震から4年という月日を彼女の成長と共に見つめる。
(製作:RKK熊本放送 / 徳本光太朗)