新 窓をあけて九州 毎週日曜 午前10時放送

1月24日(日)の放送内容

路上にうかぶはかなき絵

久留米市の路地裏に昭和の風情漂う木造アーケード街がある。「日吉村」と呼ばれる一角は、数件の飲食店が今も営業を続けている。この日吉村の路上に5年ほど前から色鮮やかな絵が描かれ続けている。チョークを使って描かれるチョークアートだ。

四季折々の風景を描いた絵は、飲食店の店主や客の心を和ませている。作者はSATORUさん(39)との名で活動を続ける男性だ。彼の本業は、なんと1400年の歴史を持つお寺の住職。独学でチョークアートを学んだSATORUさん。寺の仕事のかたわら市内中に描いた絵は、SNS上で話題を呼び、今では幼稚園や病院などから絵画の依頼が舞い込むほどに。彼の描く絵には、サインの代わりに、火のともったロウソクのマークが添えられる。「命や時間を削ることになっても、自分のできることで周囲を照らし続けたい」という願いが込められているのだ。雨が降ると消えてしまうはかなき絵の先に人々の笑みを思い浮かべながら、SATORUさんはきょうも路上にチョークを走らせ続ける。その活動を追った。
(製作:RKB毎日放送 / 鶴田 直久)

1月17日(日)の放送内容

豊かな自然をつなげたい

大分県内に生息する両生類、爬虫類、ほ乳類の生態を調査し記録に残している研究者、森田祐介さん(38)。
あるときは、山と草原が広がる久住高原(大分県竹田市)で自動撮影装置の回収・分析を行い、またあるときは船に乗って大分市の無人島、高島へ渡り生態系に大きな影響を及ぼす特定外来生物クリハラリスの駆除活動を行う。近所の公園でカエルやカメ、トカゲなどを夢中で追いかけていた子ども時代から、変わることのない知的好奇心を持ち続ける森田さん。大分市内の企業で建設コンサルタントとして勤務しながら休日を利用して県内の山々に出かけ、フィールドワークにいそしんでいる。
また、大分県には、環境保護の基礎的資料となる情報を整理して発信する博物館などの公的機関が存在しないことから、森田さんは将来「自分達の記録や研究が大分の自然を守る役にたつのではないか」と使命感を抱き、県の自然環境に関する情報を集約・共有することを目的とした大分自然博物誌「ブンゴエンシス」の発刊にも2015年の初版から携わっている。
自然環境や小動物の生態調査、研究、そして情報発信にまい進する森田さんの思いとは?
38歳、純朴さの中に熱い思いを秘める若手研究者に密着した。
(製作:OBS大分放送 / 伊東 武紀)