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24時間看護が必要な医療的ケア児と家族を支援する取り組みについてです。言葉で意思を伝えられない医療的ケア児の気持ちを、微妙な表情の変化から読み取ろうという研究が、大学でスタートしました。
家族によるケアは一日20回
北九州市小倉北区に住む山本せなちゃん、5歳。24時間看護が必要な「医療的ケア児」で、唾液を吸引したり体の向きを変えたりと、一日20回程度のケアが家族の日課です。
母親 理恵さん「パパが夜中12時に起きて、私が4時にお世話して、一度呼吸器が外れていたのに気づかず、アラームが鳴って酸素値が危険値まで下がっていた。お姉ちゃんが鳴っているよって叫んで気づいて、ヒヤッとした。パパがいないときはトイレと風呂のドア開けて入る」
大学院生が「顔認証」研究
「医療的ケア児」家族を支援
「いっぱい撮るね、カシャ」
せなちゃんの表情を撮影しているのは、九州工業大学の大学院生・山崎駆さんです。
九州工業大学 大学院生の山崎駆さん「たくさん写真を撮って、顔認識できるかどうかを検証しています」
「医療的ケア児」家族を支援
山崎さんは、九州工業大学の学生によるプロジェクト「すぐ創る課」のリーダーを務めます。プロジェクトでは、障がいがある人や家族の悩みを聞いて、介護に必要な機具を3Dプリンターなどで作り出す活動をしています。
山崎駆さん「あとの人の役に立つ道具はどんどん公開すべきで、社会の流れでそれが大事」
NPO法人「にこり」との出会い
医療的ケア児の応援曲も完成
山崎さんは、九州工業大学の学生によるプロジェクト「すぐ創る課」のリーダーを務めます。プロジェクトでは、障がいがある人や家族の悩みを聞いて、介護に必要な機具を3Dプリンターなどで作り出す活動をしています。
山崎駆さん「あとの人の役に立つ道具はどんどん公開すべきで、社会の流れでそれが大事」
NPO法人「にこり」との出会い
一方、九工大の山崎さんは、撮影したせなちゃんの表情のAI分析を始めました。
九州工業大学 大学院生の山崎駆さん「さっきのAIがちゃんと認識してくれるか、認識してくれると少しだけありがたい。読みましたね、この一歩は大きな一歩かもしれません」
医療的ケア児・家族の”希望”
「にこり」の活動に触れたシンガーソングライターの立川翼さんが、医療的ケア児を応援する思いを綴り、今年の春、せなちゃんや家族も参加して録音した曲も完成。8月にリリースされることが決まりました。
微妙な表情をAI分析
一方、九工大の山崎さんは、撮影したせなちゃんの表情のAI分析を始めました。
九州工業大学 大学院生の山崎駆さん「さっきのAIがちゃんと認識してくれるか、認識してくれると少しだけありがたい。読みましたね、この一歩は大きな一歩かもしれません」
医療的ケア児・家族の”希望”
システムが実用化されれば、医療的ケア児や看護する家族の大きな希望になります。
子供たちと家族を応援する気持ちが、具体的な形となって社会を変えようとしています。
母親 理恵さん「一緒に小学校に通いたいのよね?」
姉 みれいさん「うん」ママ「せなのこと自慢したいのよね」
(質問)完成までどれくらいかかる?
大学院生の山崎駆さん「それは神のみぞ知る、これからは今読み取れている特徴量を、せなちゃんの喜怒哀楽のデータを、どんどん集めてそれをAIに覚えさせていく。こういった小さな一歩ですけど、いろんなところで広がって、もうちょっとテクノロジーに興味をもっていただいて、我々でも環境整備しましょうという風に社会が変わって行くのが一番です」
子供たちと家族を応援する気持ちが、具体的な形となって社会を変えようとしています。
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