ベテラン花火師が3年ぶり開催「筑後川花火大会」に込めた思い~初仕事から33年目

新型コロナの影響で、2年連続で中止となっていた「筑後川花火大会」が5日夜、3年ぶりに開催されます。例年、約1万8000発を打ち上げる西日本最大級の花火大会ですが、今年は感染対策のため花火を半分に減らし、時間も短縮しての実施となります。この日を心待ちにしていたベテラン花火師の思いを取材しました。

 

本番2日前、作業は大詰め

福岡県みやま市にある花火の製造会社です。2日後に迫った筑後川花火大会へ向け、仕込み作業も大詰めを迎えていました。

花火師 塚本享央さん「1か所からじゃなくて何か所からか、同時発導で上がるとかそういうのをやっているので、自分の中でイメージをつけながらずっと入れていますね。ここでこう上がってみたいなですね」

17歳で初演出以来、花火一筋

6代目となる花火師の塚本享央さんです。現在、49歳の塚本さんは17歳の時、筑後川花火大会で初めて演出を任されました。

花火師 塚本享央さん「終わった瞬間ですね、拍手とわーっと喜んでもらえたというのを肌で実感できて、その時にすごい鳥肌たって涙がすごく出たんですよ。それで自分は花火で生きていたいと思ってですね」

「コロナ禍」前に作った花火が・・・

新型コロナの感染拡大により、この2年間は多くの花火大会が中止となりました。塚本さんの仕事も激減し、工場にはコロナ禍の前に作った花火の玉がそのまま保管されていました。

塚本享央さん「これが尺玉といいまして、上空で約300メートルぐらい大きく開くやつです」
RKB川内信江「ちょっと持ってみても?」
塚本享央さん「いいですよ。落とさないでくださいね」
RKB川内信江「結構重たい。塚本さんの思いも入っているので、より重く感じます」

塚本享央さん「今までがやり場のないというか、今年も中止みたいな。1年目はなんとなく来年は上がるだろうと楽観視していて、2年目にまたコロナが収まる雰囲気がなかったので、そこからがめちゃくちゃ不安で、やっと今年になって開催しますというのを聞いたときに『よっしゃー』みたいな、『ありがとうございます』みたいな、嬉しい気持ちでいっぱいです」

「花火で気持ちを晴らして」

今回、塚本さんの会社は約2000発の花火を打ち上げます。感染対策のため花火の数や時間など、例年よりも規模を縮小しての開催となりますが、塚本さんの強い思いが込められた尺玉は、まもなく大輪の花となって夜空を彩ります。

塚本享央さん「下を向いているんじゃなくて、上を見上げて、花火がばっと咲いているところを見てもらって、気持ちを晴らしてもらうじゃないですけど、楽しんでもらえたらいいかなと思っています」

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