福岡の地場企業が「46センチ分解能の衛星」打ち上げへ~電波を強化し“地球全体を観測”

福岡の地場企業が「46センチ分解能の衛星」打ち上げへ~電波を強化し“地球全体を観測”

福岡市中央区を拠点とする衛星企業「QPS研究所」は、同社の小型衛星3号機と4号機を今年10月7日に打ち上げると発表した。


◆電波を強化しデータ圧縮
新しく打ち上げるこれらの2機は、初号機と2号機の運用成果を元に改良を加えたのが特徴。展開型の太陽電池パネルなどを追加して使える電力を増やしたほか、パラボラアンテナをより滑らかな形状にすることで強い電波を出せるようにしたという。

また、観測したデータをすべて地上に送るのではなく、一部を衛星の内部で処理することで通信量を節約し、素早くデータを送信できるようにした。


◆46センチまで宇宙から見える
質量は約170キログラム。高度560キロの軌道に投入される。従来の2号機は2021年に民間の小型SAR衛星としては日本でトップクラスの70センチ分解能の画像の取得に成功しているが、新型にはこれを上回る46センチの分解能を持たせた。

打ち上げは、鹿児島県にあるJAXAの内之浦宇宙空間観測所で行われる。


◆福岡県が注力する「宇宙分野」
福岡県は地元の産業育成の一環として、宇宙分野に特に力を入れており、去年11月には全日空グループと宇宙ビジネスや人材育成などの幅広い分野で提携し、両者の資源をいかした取り組みを進めることで合意している。

この協定では、QPSの人工衛星から得られる情報をどのように活用するか模索することになっていて、県が衛星データをどのように県民サービスの向上につなげるか注目される。

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