“活動報告書”が示す痕跡、旧統一教会関連団体が公共施設で「大会」~福岡

旧統一教会の関連団体とされる「世界平和女性連合」がイベントなどのために福岡市の複数の公共施設を頻繁に使用していることが分かりました。

「旧統一教会の関連団体とは知らなかった」とする福岡市のチェック体制について、霊感商法の問題に詳しい弁護士は対応の甘さを指摘しています。

◆「草の根ボランティア活動」をうたう福岡支部

旧統一教会=世界平和統一家庭連合の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が1992年に創設したNGO世界平和女性連合。その支部が福岡市にもあります。

九州北部豪雨の被災地などで生活必需品や食料品を詰めた「愛の福袋」を手渡しするなどの女性の特性を生かした草の根のボランティア活動を行っているとうたっています。

霊感商法問題に詳しい紀藤弁護士「世界平和女性連合は、旧統一教会の活動のいわば婦人部隊として中核的な組織なんです。勧誘されて、そして旧統一教会に入って高額な被害にあったという人もいます」

◆「活動報告書」で判明、公共施設の利用

RKBは世界平和女性連合福岡の2015年から2020年の活動報告書を入手しました。

報告書によると、アフリカ・ルワンダを支援するためのバザーや留学生の日本語弁論大会などと題する多くのイベントで福岡市の公共施設が定期的に利用されていたことがわかります。

2016年3月に「あいれふ」で行われた講演会で講師を務めた青津和代氏は、旧統一教会の政治団体国際勝共連合の幹部とされる人物です。

 

紀藤弁護士「青津和代氏は旧統一教会の古参信者で、選挙対策を担う重要なセクションにいます」

また、同じく2016年3月にさざんぴあ博多で行われた支部長・教育部会議では、旧統一教会の信仰教育についての本を出版した前田千代子氏が講師を務めています。

紀藤弁護士「悩んでる落ち込んでる信者を再洗脳するために中央修練所に送り込むという旧統一教会の中での教育的な役割を担うセクションの中での幹部の1人。ちなみに前田千代子さんは光言社というところから本を出してますけど光言社自体が旧統一教会系の出版社で、これも調べればすぐわかります」

ほかにも、世界平和女性連合は2016年4月からNPO・ボランティア交流センター「あすみん」の登録団体となり、自己抑制教育勉強会や集会などで使用しています。

◆ネット検索でわかる「行政は調査不足」

施設の利用にあたっては「営利活動・宗教活動・政治活動および選挙活動を目的としない」とされていて、事前に内容が審査されます。

福岡市の担当者は「世界平和女性連合が旧統一教会の関連団体とは知らなかった」「申請内容に問題はなかった」と話しています。

紀藤弁護士「単純な調査不足だと思いますね。インターネットで検索すれば簡単に世界平和女性連合が旧統一教会系の団体であることはすぐに分かる。公的な団体が場所を貸すと、これは被害の拡大に行政が加担したということも当然考えられる」

◆市民活動を装い布教?福岡市が調査へ

こうした事態を受け15日、市民団体が福岡市に対し要望書を提出しました。世界平和女性連合を「あすみん」の登録団体から解除するよう求めています。

人権問題を考える会・近藤将勝代表「表向きは宗教活動ではないんですけど、布教活動を前提とした活動である可能性が非常に高くて、まず団体登録を取り消していただきたい」

ボランティアなどの市民活動を隠れみのに布教や政治活動が行われていなかったのか。福岡市は事実関係を調査・確認し適切に対応するとしています。

◆RKB毎日放送からのご報告

去年3月、福岡県糸島市で「SDGsイノベーション」と題するイベントが行われ、RKB毎日放送も後援しました。主催者である「YSP福岡=世界平和青年学生連合・福岡支部」からの依頼を受けたものですが、この団体は、旧統一教会の関連団体だったことが外部からの指摘で判明しました。RKB毎日放送は、当時、旧統一教会の関連団体との認識はありませんでしたが、今後はより慎重に対応してまいります。番組では、旧統一教会の問題について、引き続き取材を進めていきます。

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