SNSで拡散、鎖でつながれた留学生~日本語学校で起きた深刻な“人権侵害”

外国人留学生が鎖や南京錠で拘束された衝撃的な動画がSNSで拡散した。事件が起きたのは福岡市の日本語学校。「職員の悪ふざけ」と釈明する学校に対して国は留学生の受け入れ禁止処分を下した。一方、在籍するほかの留学生たちは急に転校を促されることになり、波紋が広がっている。

◆SNSに拡散した“証拠動画”


留学生のベルトにつながれた鎖に南京錠をつける男性職員。互いのベルトを鎖でつなぎ、拘束しているようにみえる。この短い動画は去年10月、福岡市南区にある日本語学校・「西日本国際教育学院」で撮影された。SNSに投稿されるやたちまち衆目を集めることになった。

「最初に見た時は冗談かと思った」と話すのは同じ学校に通うベトナム人留学生だ。動画の状況が飲み込めず困惑するばかりだ。

Q体を拘束されるのはどう思う?
「本当はだめなんだけど、なんでこういうことやるのか原因がわからない」

◆拘束されたのは“転校希望”の留学生だった


情報提供を受けて調査を進めた出入国在留管理庁によると、動画に映った留学生は20代のベトナム人留学生。当時、転校を希望していたという。もう1人の人物は学校の男性職員。鎖や南京錠を用いて数時間にわたって留学生を拘束し、寮から逃げ出さないよう翌日まで監視したとされる。

◆「悪ふざけ」ではすまされない人権侵害
学校側は「職員の悪ふざけだった」と人権侵害行為を認めている。出入国在留管理庁はこの学校の「留学生を受け入れる日本語学校」としての登録を抹消した。処分は7日付け。学校は今後5年間、新たな留学生は受け入れられなくなる。入管庁は、在籍中の約630人の留学生には転校を促すことにしている。

在籍するほかの留学生
「別の学校にチェンジするように勧められた」「大変ですめっちゃ大変です。お金もかかるし、誰か支援してくれたら全然いいけど、おらんから」

学生の間ではいきなりの転校勧奨に動揺が広がっている。西日本国際教育学院はRKBの取材に対し「事実確認中で、責任者がいないので答えられない」とコメントしている。

SHARE
  • Twitter
  • Facebook
  • LINE