【旧統一教会・ナマ音声】「6000人の名簿」を布教活動に? 自民候補の総選挙支援で獲得

自民党は旧統一教会と接点があった国会議員の調査結果を公表しましたが、その後も次々と接点が明らかになっています。RKBは、地元国会議員への選挙支援が推察される新たな映像を入手しました。

RKBが入手した映像には…

「入場! みなさま、歓迎の拍手を持ってお迎えいたしましょう」

 

この映像は、福岡県久留米市にある世界平和統一家庭連合=旧統一教会の施設で2021年11月に撮影された動画です。

 

久留米家庭教会 南宏彦渉外部長「この南福岡教区が関わっていた、選挙区の報告です」

 

2021年10月に実施された衆議院選挙の結果を、信者たちに報告しています。

元環境相の当選「最後まで祈った」

久留米家庭教会 南宏彦渉外部長「福岡5区ですね。惜しくも1万4609票の差で堤かなめに負けてしまうという結果となってしまいました。家庭連合のメンバーとしては最後まで祈って待っていたんですけど、やはりあの栗原票と公明党の票を奪い返すことができなかったということが一つの敗因となっております」

 

教会の渉外部長が当選を「最後まで祈っていた」と語ったのは、福岡5区で立憲民主党の堤かなめ氏に敗れた自民党の原田義昭元環境大臣です。

 

原田氏は、旧統一教会の関連団体のイベントに度々出席していたことが明らかになっています。ただ、名前が挙がったのは原田氏だけではありません。

当選議員は「ここにお越しいただきたい」

久留米家庭教会 南宏彦渉外部長「福岡6区はですね、鳩山二郎先生は見事に12万5366票獲得しまして、勝利しました。ありがとうございます。そして福岡7区は、藤丸敏さんが9万2233票で、少し立憲が追い上げてきましたけど、勝ちました。ありがとうございました。まず、ここに鳩山二郎先生を迎えて、勝利の報告をしてもらう。また藤丸先生も、(大牟田市の)桑原市議からもうすでにきのう『なんとか藤丸さんを教会に連れて行きます』と約束していただいております」

選挙で得た名簿 今後の「伝道勝利につながる」とは?

福岡6区で当選した自民党の鳩山二郎衆院議員。そして福岡7区で当選した自民党の藤丸敏衆院議員。2人の当選を信者たちが喜んでいます。さらに、こう続けます。

久留米家庭教会 南宏彦渉外部長「本当に多くの方々が、名簿獲得から力を注いでいただきまして、トータルで教区としましては『6007』という名簿を獲得することができました。これから、“天寳(てんぽう)の勝利”に向けて、そして“伝道勝利”に向けて、つながっていく名簿になっていくと思います」

 

選挙戦で獲得した名簿が「伝道勝利」、つまり今後の信者獲得につながるというのです。

選挙支援「強制的にはしていない」と教会

RKB三浦良介「久留米総合庁舎の目の前にあるのが、世界平和統一家庭連合の久留米家庭教会です」

 

旧統一教会が自民党の候補者の選挙支援を行ったのか。28日、教会に確認したところ、「強制的には行っていない」「個々人に任せている」という答えが返ってきました。

「取材には一切答えない」と頑なな自民議員も

自民党 茂木敏充幹事長「今後、旧統一教会とは一切関係を持たないことも確認をしております」

 

9月8日に自民党が公表した、旧統一教会と関係があった国会議員の名簿。その中に、鳩山議員の名前はありましたが、藤丸議員は含まれていませんでした。

RKBは、2人の事務所に改めて事実関係を確認しました。鳩山氏の事務所は旧統一教会との関係について、「メディアの取材には一切答えない方針」と回答。藤丸氏の事務所は「選挙協力を頼んだことはない。(大牟田市の)桑原市議が教会に連れて行くと約束したのは、全くの嘘」と話しています。桑原市議は、藤丸氏の元秘書。桑原市議も「なぜ私の名前が出たのか分からない」としています。

鈴木エイト氏「自民の点検」を酷評

旧統一教会を取材しているジャーナリストの鈴木エイト氏は、自民党が公表した名簿について、内容が不十分で欺瞞(ぎまん)性の高い調査だと批判します。

 

ジャーナリスト 鈴木エイト氏「明らかにこのリストに載ってない人が相当数いるな、と(思う)。正直に答えていない議員が多く、まさに『正直者が馬鹿を見る』という感じですね。非常に欺瞞性が高く、このまま幕引きを図ろうとしているのであれば、とんでもない内容」

日韓トンネル推進団体顧問だった衆院議員も

比例九州ブロック選出でかつて復興大臣を務めた今村雅弘衆院議員も、自民党が公表した名簿に名前はありませんでした。しかし、旧統一教会と関連のあるNPO法人「日韓トンネル研究会」の顧問を、2013年から2022年8月末まで務めていて、就任時の総会では次のようにあいさつしていました。

 

「近隣諸国との友好のためにも、日韓トンネルはいよいよ大切になり、大きく動き出さなければならないと思います。安部(原文のまま)総理も非常に関心を持っておりますので、第3の成長戦略として位置づけ進めていきたいと思います」

 

今村議員の事務所に、旧統一教会との関係について問い合わせると「精査したところ日韓トンネル研究会の総会に2回出席していたことが判明した。自民党本部には今月9日に修正報告した」との回答がありました。

エイト氏「旧統一教会とはどんな団体なのか」

ジャーナリスト 鈴木エイト氏「関係性の深かった議員、そこからさらに追及を受けるような議員が、自己申告制で正直に答えるとは思えない。今回のようなあいまいな点検ではなくて、第三者委員会でちゃんと調査してもらうとか、国政調査権を使って国会でちゃんと追及してもらうとか。反社会的なことをずっとやってきた団体なので、その関係性を断つのは当然だとしても、まずこの団体がどういう団体であるかをきっちり国の方で認定をすべきだと思うんです」

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