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“ポップな絵”で「小児がんの子供と家族」支援~アーティスト自身も小児がん経験

15歳未満で「小児がん」と診断される子供は、毎年2000人から2500人いるとされています。小児がんと闘う子供や家族の手助けになればと、自身も小児がんを経験した北九州市出身のアーティストが支援活動に取り組んでいます。  

小児がんの子供たちのために

徳永真佑子さん「今回、絵を3枚用意したんですけど、まず象の親子の絵です」
医師「ありがとうございます」
北九州市に住む徳永真佑子さんです。小児がんと闘っている子供たちを励まそうと、自身が描いた絵を地元の病院へ贈りました。
徳永真佑子さん「ひとりじゃないよ、家族で病気を乗り越えようとか、そういう意味で家族の絵を描きました」
神薗淳司医師「小児がんで闘っておられる患者さんも結構いますので、見てエネルギーになってもらえればなと思います」
真佑子さんは、「まゆワッサン」という名前で活動するアーティストです。どこか不思議な動物などが描かれた作品は、ポップな感覚の色彩が特徴です。

徳永真佑子さん「絵本とか出したくて、自分の絵柄だったら見てくれる子供たち多いんじゃないかなって」

小児がん経験のアーティスト

実は真佑子さん、生後半年のころに小児がんと診断されました。手術や治療などの記憶はありませんが、両親から当時の思いを何度も聞くうちに、闘病中の子供たちに何かできないか考えるようになりました。
徳永真佑子さん「両親は、一時は抗がん剤も効かないし腫瘍が取れないところにあるから、私が死ぬかもしれないという状況になって、自分が苦労したっていうよりも、両親から大変だったんだよっていう話はよく聞いていたので、小児がんの子供たちもそうなんですけど、その家族もちょっとでも支援できたらいいなと思って」
この日は、年に一度の定期検査の日です。
徳永真佑子さん「日常生活を何も支障なく生きて、無事に生きているというのを有り難く感じる日だと思います」

東京で個展を開催

真佑子さんは2年前から作品展などに出品していて、今年5月には、東京で初めて個展を開催しました。


徳永真佑子さん「何か気になるものありましたか?」



来場者「犬たちがすごく好きで、きょう、ちょっとイライラいしたことがあったから、楽しみに来ようって、来て良かったです」



そばには、母親の恵理子さんの姿もありました。


母親の田仲恵理子さん「とても明るくて元気が出る絵なので、生き物が本当に大好きで、そういった部分では優しく育ってくれたなと思っています。生きていること自体が、私たちには本当に奇跡だし嬉しいし、その上こんな絵を描いて自分が好きなことをしてキラキラ輝いているのが一番嬉しいです」

「好きな絵で人を元気にしたい」

来場者「ポップな感じが好きですね」「楽しくなるのもそうなんですけど、ちょっと引き込まれる、見入っちゃう感じがします。ポッと明るくなる感じがします。」



子供の頃から好きな絵で「人を元気にしたい」。小児がんの子供たちを支援する明確な目標ができたようです。


徳永真佑子さん「今後、闘っている子供たちとか家族とかそういう方たちが、少しでも笑顔になれるように、なおかつ自分しかできないことってなんだろうって考えつつ支援していきたいなと思いました」



※徳永真佑子さんの作品展が今月10日まで博多マルイで開催されています。

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