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「ダブル流行に警戒」高齢者施設の“感染対策”向上を図る~新型コロナとインフルエンザ 

新型コロナの感染「第8波」が懸念される中、病院や福祉施設などで集団感染=クラスターの発生も相次いでいます。特に心配なのが、重症化するリスクが高い高齢者が集まる施設です。そこで、今のうちに対策を見直し、感染を未然に防ごうという取り組みが行われています。

高齢者介護施設を専門医らが訪問

北九州市八幡東区の高齢者介護施設をこの日訪れたのは、感染症の専門医と、保健師の資格を持つ市の担当者です。施設の職員が入居者をケアするときの感染対策をチェックしながら、職員が日々悩んでいる疑問にも答えました。
作業療法士 中武亜希子さん「午後からですね、上の階の入居者がここを通ってお風呂に行く。上のお風呂が始まる前に1回検温をすると、もっと予防になるとか」
北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長「こちらの方は結局、濃厚接触するという人たちのチェックなので、その方々がたとえ熱があったとしても、ここを通るときに、その飛まつによって影響を受けるということはあまりないと」

二度の集団感染

施設スタッフの負担増

現在、約70人の高齢者が入居するこの施設は、今年に入って2度、新型コロナの集団感染=クラスターを経験しています。
誠光園 今井丈二統括施設長「ショートステイと呼ばれる方もいらっしゃいますし、できるだけ定時的にアルコール消毒とか、手すりとか備品をしているんですけど、クラスターを防げないということもやはりあったというところがありましたので」

施設スタッフの負担増

感染の第8波がじわじわと拡大する傾向を見せる中、北九州市は、過去に感染者が出た施設を中心に130か所を回って、感染対策のレベルアップを図ることにしています。
北九州市感染症医療対策課 直井梢さん「それぞれの施設ができる範囲で体制づくりをしていただく、そのお手伝いが少しでもできればと思います」
北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長「介護施設の感染対策を行って、1人2人感染者が出たときも、10人出さないという努力をみんながすることがですね、結果的には医療のひっ迫をできるだけ抑え込んだとか、あるいは重症化する方を、お亡くなりになる方を減らすという意味では、まずこの施設の対策を最優先すべきと考えていますので」
高齢者施設の入居者は感染すると重症化するリスクが高い一方で、介護が必要で隔離が難しいことなどから、過去の感染のピークでは病院に入れないケースが相次ぎました。この施設でも、1フロアを感染者と濃厚接触者専用にして、通常のケアに加えて看病にもあたりました。
施設職員「(Q施設の中で感染者が出ると相当大変なんですね?)相当大変です。本当に大変です。けっこう精神的にもう疲弊してしまって、一体これはいつ終わるんだろうっていう、終わりが見えないですね。いつも通りのケアはできなくなるので、利用者さんももちろん、いつもの生活をすることができなくなるので、コロナが明けたときに、立てている人が立てなくなるとか、ごはんを自分で食べている人が、食欲がなくなってしまって違う病気になって入院してしまうとかですね、コロナ感染じゃない方もいろいろ身体的な影響が出てしまうんで、すごく大変」

感染対策レベルアップのため巡回

感染の第8波がじわじわと拡大する傾向を見せる中、北九州市は、過去に感染者が出た施設を中心に130か所を回って、感染対策のレベルアップを図ることにしています。
北九州市感染症医療対策課 直井梢さん「それぞれの施設ができる範囲で体制づくりをしていただく、そのお手伝いが少しでもできればと思います」
北九州市立八幡病院 伊藤重彦名誉院長「介護施設の感染対策を行って、1人2人感染者が出たときも、10人出さないという努力をみんながすることがですね、結果的には医療のひっ迫をできるだけ抑え込んだとか、あるいは重症化する方を、お亡くなりになる方を減らすという意味では、まずこの施設の対策を最優先すべきと考えていますので」

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