原因は水源に流入した“藻(も)”?「水道水が臭う」福岡市に苦情が500件相次ぐ

暮らしに欠かせないライフラインのトラブルです。福岡市水道局は、水道水から異臭がするという市民からの苦情が相次いだことを明らかにしました。原因は、水源の川に流れ込んだ「藻」とみられています。

27日から“苦情”相次ぐ

住民「キッチンと洗面所も臭いがあると娘は言ってます」

福岡市南区のマンションで暮らす家族。小学生の娘が3日前、水道水の異臭に気付いたといいます。

住民「見た目は特に違いは感じない。私は分からないけど、娘は緑っぽい臭いがするとか、うがいするときに口に含むとあまり美味しくない味がすると言ってます。料理はこのまま水道水を使ってる。お茶を沸かすのもこのまま。心配ですね」

福岡市水道局には今月27日から、同じような苦情がおよそ500件相次いだといいます。調査したところ、臭いなどがあったのは、南区の高宮浄水場から水を供給する6つの区です。

藍藻類の「オシラトリア」を検出

浄水場で28日、臭いのもとになる物質の濃度を測定したところ、基準値の2倍を超えていました。原因は何なのでしょうか。

RKB永牟田龍太「福岡市を流れる那珂川です。この那珂川沿いにある番托取水場で採取した水が原因で、臭いが発生していたということです」

高宮浄水場に送る水は、那珂川からくみ上げています。水道局によると、周辺のため池から川に、臭いを発する藻類が大量に流れ込んだのが原因とみられ、調べた水からは藍藻類の「オシラトリア」が検出されました。

「オシラトリア」は6年前、滋賀県の琵琶湖周辺でも発生し、水道水の臭いを訴える人が相次ぎました。

臭いがしても健康への影響はない

琵琶湖環境科学研究センターの藤原直樹専門員によると、湖など水の流れがなく、栄養分が多いところに発生しやすいといいます。

また、必ずしも気温が高いと発生するわけではないものの、可能性はあるということです。福岡市では今月の平均気温が29日時点で16.3度と、平年を大幅に上回っていました。

水道局は、臭いがしても健康への影響はなく、気になる場合は、5分から6分煮沸すると取れると話しています。また、取水先を切り替えるなどの対応をとっていて、12月1日までにはすべての地域で改善する見込みです。

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