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「涙出るほどうれしい」ローソン<からあげクン>のデザインに自分の描いた絵が… 佐賀県の福祉施設

大手コンビニローソンの「からあげクン」です。よく見るといつもとデザインが違いますね。リード続く期間限定のデザインということですが、手掛けたのは、佐賀県基山町にある福祉施設のメンバーです。


◆「涙が出そうなほどうれしい」一番目立つ商品のパッケージ
全国にチェーン展開する大手コンビニの「ローソン」。

ローソン SDGs推進室 合田早紀さん「4月の15日がからあげクンの37歳の誕生日ということで、ローソンでも盛り上げようという月になります」

RKB小畠健太「ローソンの看板商品といえばこちら、からあげクンですが、この期間限定のパッケージ、実は佐賀県の福祉施設のメンバーがデザインしたんです」

デザインしたのは、佐賀県基山町の障害福祉サービス事業所、「PICFA(ピクファ)」に通う20人です。

今回、全国の店頭に並ぶ4種類のパッケージすべてのデザインを手がけました。仕事の依頼があった時、施設長の原田啓之さんは「とても驚いた」と話します。

PICFA 原田啓之さん「びっくりですよね。本当によく食べてたし、ショーケースの中に入って一番目立つところに置いてあるものパッケージを……。メンバーに言ったら、やっぱり大喜びです。知っている商品に自分たちの絵が使われるうれしさ、高揚感っていうのは」


◆デザイン採用に「すごくうれしい」と
独特のタッチで人物画を描く安永憲征さん。以前描いていた、「鳥のお面」を被った人の絵がデザインに採用されました。

PICFA 原田啓之さん「どうやった、絵を見てみて? 自分の絵かっこよかった?」
安永憲征さん「かっこよかった」
PICFA 原田啓之さん「うれしかった?」
安永憲征さん「うん」
PICFA 原田啓之さん「よかったねー。また頑張って描いてね」
安永憲征さん「うん」

藤瀬翔子さん「私が描いたのはキャラクターと、ここのレモンの絵ですね」

繊細なタッチで正確に描くのが得意な藤瀬翔子さんは、デザインを採用されたことが次への制作意欲にもつながっているようです。

藤瀬翔子さん「たくさんの人に自分の絵を知ってもらえていると思うと、すごくうれしいです。どんどん描いていきたいなと思ってます」


◆「泣くぐらいうれしかった」
そのほかのパッケージには、ピクファに通う20人全員の作品が反映されています。

笠原鉄平さん「僕も出させてもらって非常にありがたいんですけど、(メンバーの)皆さんも普段の頑張りが叶ったんじゃないかなと思いますね。いろんな人に見てもらう機会ができたんじゃないか」

PICFA 原田啓之さん「彼らの生きていく道であったりだとか生きざまだったり、あとはもう毎日毎日描いているものをローソン社員が自信を持って出すというところは、ちょっと泣くぐらいうれしかった、というのが正直なところですね」


◆「それぞれが心に響く絵を描いている」
ローソンではこれまでも、コーヒーのカップやティッシュボックスなど、様々な商品でピクファのデザインを採用してきました。

ローソン SDGs推進室 合田早紀さん「アーティストの皆さんそれぞれが心に響く素敵な絵を描かれているのが大きくて。一緒に取り組むことでアーティストさんとご家族の皆さんも喜んでくださっていると聞いていますし、結果的に障害のある方の活躍の場作りになればうれしい」


◆毎日利用するローソンの店でも
ローソン基山駅前店 小森美穂店長「見てみて~。みんなの名前も載せないといけないかなと思いながらさ…」

ピクファのメンバーがよく利用する地元のローソンでは、手作りの紹介広告を用意しました。

Q.メンバーとは毎日会っている?
ローソン基山駅前店 小森美穂店長「毎日のようにお話しする方もいらっしゃるし、自分の家族と変わらないくらい。みんながやっていることを見てきているから、応援してあげたい気持ちでいっぱいです」

PICFA 原田啓之さん「大人になればなるほど、実は障害のある人とかと接点がなくなっていくんです。こういう商品だとか、いろんな形でつながっていけると、もう少し彼ら障害ある人たちが社会を歩ける瞬間っていうのが出てくるのかな。そのきっかけになってくれたらまたうれしいなと思います」

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