SDGs 佐賀の棚田を守る"コーディネーター"

シリーズ「SDGs」。RKBでも「Be colorful」の理念のもと、多様性を尊重する彩り豊かな社会、持続可能な社会への取り組みをお伝えします。今回は「陸の豊かさも守ろう」。佐賀県には多くの棚田が点在していますが、少子高齢化が進み、荒廃の危機に直面しています。そんな中、1人の男性が地域の活性化に向けて奮闘しています。

<VTR>

佐賀県小城市の江里山地区。標高250メートルの高台にある棚田地域で、毎年秋には、真っ赤に咲く彼岸花を見ようと、多くの人たちが訪れます。「日本の棚田百選」の一つでもある江里山地区の人口は、現在20世帯60人。そのうち60代以上の人が40人と、7割近くを占め、少子高齢化が進んでいます。

  • 記者リポート

農業の後継者が足りないことで、このままでは美しい景観を守れず、集落が荒れはててしまう危機に直面しています。

  • インタビュー

佐賀県内で、棚田がある地域は30以上ありますが、江里山地区と同じような状況にあるところは、少なくありません。地域の暮らしを支える棚田は、防災や環境の面での役割も大きく、行政にとっても深刻な課題となっています。こうした中、棚田を守り続ける布石として、佐賀県はこの春、1人の男性を抜擢しました。

  • インタビュー

    佐賀県から業務委託を受けた阿南喜房さん。地区に住み込んで働く「棚田コーディネーター」です。阿南さんは、今年3月までのおよそ2年間、同じく美しい棚田で知られる福岡県東峰村の竹地区で、ライトアップ事業やキャンプ場のリニューアルを手がけるなど、地域の活性化に取り組んできました。

    • インタビュー

    大切にしているのは、生活に入り込むことで築く、住民たちとの信頼関係です。住民の意思を尊重し、地域の実情にあった取り組みを進めるため、地区の会合にも積極的に顔を出しています。

    • インタビュー

    江里山地区に住み込んで7か月が過ぎた先月、阿南さんは県内の棚田地域の代表者が集まる前で、これまで温めてきた構想を発表しました。

    • インタビュー

    江里山地区の高齢化率などを分析した結果、棚田を守る方策として、すべての住民が農業の生産過程に携わる「集落営農」というプランを提案しました。また、今後は江里山をモデル地区に位置づけ、効果をみながら、ほかの地域にも広げていこうという狙いです。

    • インタビュー

    先祖代々受け継がれた美しい棚田を、どうすれば守り抜いていけるのか。新しい風を吹き込もうと奮闘する阿南さんの取り組みは、始まったばかりです

おすすめ検索ワード