SDGs 食品ロス削減 "フードマッチング"アプリ

シリーズでお伝えしています「SDGs私たちにできること」。今回は「つくる責任 つかう責任」です。まだ食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」をなくそうと、訳あり商品などを提供する生産者や店舗と、消費者とをつなげるアプリが登場しました。

インターネットに掲載された、お弁当に、お酒。これらは「お買い得品」や賞味期限が近い、形が悪いといった「訳あり商品」です。今年4月に運用が始まった、消費者と販売者をつなぐフードマッチングアプリ「サイクルイーツ」。日本で年間600万トン以上、一人当たり50キロ発生している、食品ロスをなくそうと開発されました。

アプリを開発した、福岡市在住の山田恵也さんです。以前はインテリアデザイナーで、レストランの開業を手がけた時に出会った農家から、野菜が捨てられている現状を聞き、食品ロスについて調べるようになりました。深刻な状況を知った山田さんは、去年8月アプリの開発に取りかかりました。

販売者は急なキャンセル品や、廃棄寸前の売れ残り品などの商品写真を撮り、説明を記載し投稿します。販売手数料はかかりません。一方、消費者は予約をしたあと、直接、販売場所に行って購入します。

食品を掲載しているだけではありません。農家がアプリで収穫体験の告知をし、消費者が申し込むという仕組みも取り入れています。

福岡市中央区で、カフェを経営する木村貴子さん。販売者としてアプリを使い始めましたが、今では消費者としても利用しています。

木村さんは、配送ではなく、店に商品を取りに行くことも、アプリの魅力だと話します。

この日予約したのは、「おさしみ丼」380円です。

木村さんは予約したものとあわせて、別の商品も購入しました。店に足を運んでもらうことで、販売者側には、こういった相乗効果も期待できるのです。

サイクルイーツが運用を始めたのは、ちょうど新型コロナの影響が出始めたころ。外出自粛で売り上げが落ち、利用を始めた販売者も少なくありません。

糸島市の「糸島手造りハム」。今年4月中旬から、製造がストップしました。

配達先で偶然教えてもらったのが、サイクルイーツでした。早速、半額以下で商品を登録したところ、すぐに完売。廃棄せずにすんだそうです。

これらは、パッケージが割れたものや、ハムの切り落としです。試食などに使用していましたが、新型コロナの感染防止のため現在は行っておらず、廃棄処分となるはずでした。それを「訳あり品」として、出品しているのです。

身近で食品が捨てられていることに、まずは気づくこと。大きな社会問題でもある食品ロスの削減に、「フードマッチング」が一役買っています。

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