SDGs・・・電気をためて使うには 売電から蓄電へ

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シリーズ「SDGs私たちにできること」。今回は「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」です。太陽光パネルを設置する家庭が増えていますが、最近は、発電した電気をすぐに使うのではなく、一旦貯めて使うという方法が注目されています。

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福岡県八女市にある建設会社。資材などが置かれた建物の一角で、黙々と作業しているのは、東京大学工学部の4年生松藤圭亮さんです。松藤さんは去年、大学の同級生たちとベンチャー企業を設立しました。何を開発しているかというと・・・

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事務所の屋根に設置された太陽光パネル。そこで作られた電力は、「ヤネカラボックス」を通して、電気自動車に送られ充電されます。そして事務所で電気を使う場合は、車から自動で放電し、電力を供給する仕組みとなっています。充電と放電を効率的に行うことで、太陽光で発電した電力を、無駄なく使うことを目指しています。

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家庭向けの太陽光パネルを販売している八女市の建設会社「アズマ」は、松藤さんたちの研究に可能性を感じ、実験の場所を提供しているそうです。

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太陽光発電による余った電力を、一定の価格で買い取ることを電気事業者に義務づける「余剰電力買取制度」が、2009年に始まり、2012年には「固定価格買取制度」に移行しました。これにより家庭用の太陽光パネルが一気に普及し、福岡県内ではこの10年間で、およそ4倍に増えました。

ただ、その影響で市場にも大きな変化が起きています。

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国が定める家庭用の太陽光発電の買い取り価格は、当初は1キロワットアワーあたり42円でしたが、年々引き下げられ、今年度は21円となっています。また、家庭用の太陽光発電の場合、固定価格での買い取り期間は、10年間と定められています。期間が過ぎても、電気事業者に売電することはできますが、九州電力の場合、単価は1キロワットアワーあたり「7円」と大幅に下がります。

大川市に住む宮原和徳さんは、2009年に太陽光パネルを倉庫の屋根に設置し、余った分は売電していました。しかし去年、固定価格の買い取り期間が終了したのを機に、電気自動車を購入し、「電気を貯めて使う」生活を始めました。

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日中は太陽光発電で、電気自動車と蓄電池を充電し、余った電気を売電。そして夜間は、貯めた電気を使うことで、電気代を最小限に抑えることができます。

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電気自動車は、家庭用の蓄電池と比べて容量が大きいため、より多くの電気を貯めることができます。国内での本格的な普及に向けて、まだ課題は多くありますが、災害時に役立つ「動く蓄電池」としても、その役割が注目されています。

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