SDGs 韓国"トランスジェンダー"兵士の死 RKB特派員リポート

<リード>

6月はRKB70周年を記念した「カラフルマンス」として、SDGs=持続可能な開発目標への様々な取り組みを紹介しています。

今回は5番「ジェンダー平等を実現しよう」についてです。

韓国では今年、心と体の性別が一致しない『トランスジェンダー』の元兵士が自殺しました。

性的少数者も含めた、性別による差別や不平等をなくすためにはどうすべきか、社会のあり方が問われています。

RKBソウル特派員が取材しました。

<VTR>

インタビュー

韓国で去年1月、除隊させられた陸軍への復帰を訴えたピョン・ヒスさん。心と体の性別が一致しない『トランスジェンダー』で、男性から女性への性別適合手術を受けました。

ピョンさんの夢は「女性」と「兵士」になることでしたが、韓国軍は受け入れず、手術の結果を「心身障害」として除隊させました。

インタビュー

韓国中部の大田地裁。

記者リポート「性の差別をめぐって韓国で注目されている裁判が、こちらの法廷で開かれています」

軍への復帰を求める訴えを起こしたピョンさんですが、法廷にその姿はありませんでした。

初公判を目前に控えた今年3月、自宅でピョンさんの遺体が発見されました。

自ら命を絶っていたのです。

遺族と支援者は、名誉回復のため裁判を続けています。

インタビュー

ピョンさんを支援してきた市民団体は「非難や嫌悪、差別の言葉が多かった」として、自殺は「社会的な他殺だ」と指摘します。

インタビュー

ソウルで、毎年行われてきた性的少数者への理解を求めるパレード。

その横で激しい反対活動が繰り広げられることも恒例となっています。

儒教やキリスト教の影響が強い韓国社会は、性的少数者に厳しいとされ、国家人権委員会の調査では、トランスジェンダーの65%が1年以内に差別を経験したと回答。

ソウルの女子大では去年、性別適合手術を受け女性になったトランスジェンダーが合格しましたが、女子大生らの反対にあい、入学を断念する事態も起きています。

インタビュー

性的少数者への嫌悪や差別を止めるよう訴えているパク・ハンヒさん。

韓国で初めて、トランスジェンダーだと公表した弁護士です。

インタビュー

大学卒業後、建設会社に就職したものの性別への葛藤から退職し、弁護士の道を選びました。

ソウルでは去年5月、性的少数者も通うクラブで新型コロナの集団感染が発生。

性的少数者を差別する報道も出る中、パク弁護士らは、PCR検査を受ける際に個人情報が公表されないよう政府に働きかけました。

インタビュー

ピョンさんの裁判を傍聴しているパク弁護士。

韓国では今年、ピョンさんを含む3人のトランスジェンダーが自殺したことが明らかになる中、差別禁止法の制定を目指しています。

日本の性的少数者の団体とも交流していて、文化的な背景が似ている日韓で協力を進めていきたいと話します。

インタビュー

日本では先月、LGBTなど性的少数者に対する理解増進に向けた法案の提出を、自民党が見送ったことに対し抗議活動も起きています。

性別や性的指向での差別の禁止を掲げるオリンピックを前に、日本の取り組みに世界が注目しています。

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