いつもと違う冬|アナウンサーコラム

先月、日本列島は大寒波に襲われた。北陸は災害級の大雪に見舞われ、福岡市内でも数センチとはいえ積雪を記録。九州では見慣れない氷点下の気温表示にはさすがに衝撃を覚えた。冬場の寒さが厳しい時期、天気予報で南日本の島々の二桁の気温を見ると、思わず羨ましくなる。

この時期、沖縄本島や鹿児島県の奄美大島、徳之島など温暖な島は、冬のマラソン出場に向けて調整するランナーたちのいわば「合宿銀座」となる。各島には、30キロ、40キロといった距離走ができるよう、1キロごとの距離表示がなされた道路やクロスカントリーコース、トラックなどが整備されていて、様々な調整メニューに対応している。また、島特有の強めの風が練習するランナーに負荷をかけ、髪をなびかせて走る姿が様になる。そんな選手たちに私は1月になると会いに行き、取材させてもらうのが何よりの楽しみなのだが、今年はそれもかなわず寂しい冬となった。

毎年2月の第1日曜日に開催の別府大分毎日マラソン、今年は新型コロナの影響で延期となった。本来ならあすはランナー達の火花が散る日だが、別府と大分の街は、どこか違和感のある静けさに包まれた日曜日になる。70回記念大会のドラマは、来年へ「つづく」。

2月6土)毎日新聞掲載


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Be colorful. rkb 70th
70年間、放送局をつづけてきて、やっと気づいた。カラー放送をしてるだけじゃ、この世界の色は伝わらない。もっと、豊かな視点で。もっと、やわらかい心で。あなたの、あの人の、あらたしい当たり前を感じる。そんな私たちになりたい。さぁ、カラー放送から、カラフル放送へ。


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茅野 正昌
RKBアナウンサー。福岡県福岡市出身。
担当番組:スポーツ中継 など。

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