RKB海外戦略特派員 現地レポート ~中国の春節(旧正月)編~

新年快楽! 皆様、こんにちは!
今回から、中国・広州からのレポートを担当させていただきます福岡広州ライチ倶楽部の奥田と申します。

広州という街はご存知ですか?
広州市は、中国最大の経済力を誇る広東省の省都で、北京や上海とも並ぶ国際都市です。そして、40年来の福岡市の友好都市なのです。これをご覧の方の中には、友好交流イベントに参加して広州を知っている、という方もいるかもしれませんね。

もはや巨大都市に発展した広州市ですが、その広州市で暮らす人たちと草の根的な友好交流を広げたいと設立されたのが「福岡広州ライチ倶楽部」という団体です。 実は、RKBさんも広州電視台と友好締結をしていて、福岡広州ライチ倶楽部にもご参加していただいています。

私自身は、現在広州で生活しているのですが、ここ広州の人たちと地元・福岡の人たちをつなぐことができるなら、と広州から現地の情報発信する活動をしています。
どうぞよろしくお願いします。


さて、初回は「春節(旧正月)」について紹介したいと思います。

春節は、1年に1回、離れて暮らす家族が集まり、顔を合わせる大事なイベントです。だからこの時期は、故郷へと帰る人で、都会から田舎の果ての果てまで、民族大移動が起こります。ただ、今年はコロナの影響でなるべく移動する人を減らそうと、居住地で春節を過ごすように全国的に呼びかけられていました。これは、強制的に制限するというよりも、誘導する、という感じで、故郷に帰らない人には手当がもらえたり、携帯の通信データをプレゼントしたりといった補助が出されたりしていました。


そもそも中国でも南に位置する広州は、例年なら、この春節時期の人気観光地です。2月でも連日20度を越える陽気で、1年中花が咲く都市「花城」とも呼ばれている広州。例年、春節時期には、花市が道路を封鎖して街中に出現し、寒い北方からやってきた観光客を喜ばせているのです。でも、残念ながらこれも今年は中止になってしまいました。


こんな状況なので、今年の春節はさぞかしひっそりしているのだろうと思っていたのですが...、いやいやいや、さすがに人口が世界一の国。広東省だけでも人口は1億人を越えます。旅行に行けない人たちが商業施設や行楽地に押しかけて人、人、人。
春節期間中、広東省内の観光客が約4千万人で、その内約3千万人が日帰り観光だったという数字も出ています。マスクの着用と個人の「健康コード」の提示を求められますが、観光地ではいつもと同じく人だらけの春節の光景が広がっていました。


さて、そんな中人気を集めたスポットの一つが映画館です。例年、春節には話題の新作が封切られるのですが、今年は一つ特別な映画がありました。妻夫木聡、長澤まさみ、三浦友和、鈴木保奈美など日本の俳優が多数出演して話題となった「唐人街探案3」という映画です。実は、この映画、昨年の春節時に公開を予定されていたのですが、コロナ発生で公開延期となり、今年の春節を待ってようやく公開されました。公開5日間で興行収入は既に30億元(約500億円)を越え、歴代記録を更新中という話題の大ヒット映画なのです。

私も、早速見に行ってみました。映画の内容は、中国と日本とタイの探偵が、ヤクザの抗争で起こった密室殺人の謎に挑むというコメディー映画です。東京を舞台にあちこち走り回り、ドタバタ劇を繰り広げます。しかし、中国の映画で、見慣れた日本の景色や俳優を見るというのはとても奇妙な感じです。日本のイメージを思いっきり誇張したような演出は、見ていてちょっと苦笑してしまいました。

中国の友人たちは「やっと鈴木保奈美に会えた!」「三浦友和が変わらずクール!」と、かつて中国でも一世風靡した俳優たちにスクリーンで会えたことを喜んでいるようでした。しかし、これだけ人気があるのなら、聖地巡りに来る中国人観光客も増えるはず。来年の春節こそは、世界中で自由に祝える春節であって欲しいものです。


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